跳ねる鯨の如く―相撲千秋楽―

小泉も感動しただろう

 「スッテーン!」あの巨体がふわりひるがえって、土にまみれる。「よぉおおぉしッ!」思わず声出しちゃいました、いやぁーブラボーな一番でしたね白鵬×朝青龍の優勝決定戦! 
 185センチ・147キロの朝青龍が、くるり宙に浮いた上手投げ。土俵にたたきつけられた瞬間、オーバーなようだがクジラが跳ねて、立ち上がる水しぶきを思い出した。おおきいなあ、でっかいなあ。そして、おおきないい取り組みだったなあ。
 勝負自体のよさ、というのが何にもまして輝いていたと思う。勝ちたい、負けられないというプロの意地、オーバーにいうなら、男の人生をかけた一番。朝青龍は健在を見せ付けたい、日本で相撲を続けたいという執念。そして白鵬の「休んでいた人には負けられない」、自分なりの「横綱とはかくあるべき」という信念。その気迫と、思いの純度が……どっちも美しいじゃないか。結果でなく、行為自体が美しいという一流のスポーツだけが持つ、「エンターテインメント」がそこにあった。
 「えー以前ブログで朝青龍非難してたじゃん」といわれればそれまでですが、あはは……自分でもおっかしいぐらい「どっちもよくやったねえ……」とジーンとしてしまった。先にまわしをとった白鵬、「決まったか!?」と思いきや、さすが大横綱ひるまない。ガッシリ二つに組んで微動だにしない両横綱、あの腰の大きさ、力強さに目を見張った。指先爪の先まで力と精神が充満してるのが、よーく分かる。脚一本、それだけでもう一匹の獣みたいで、迫力十分。相撲は「興行」なんだなあ、ということがよーく分かる一番だった。


○どうでもいいことふたつ
白鵬を見るたび私は「中村獅童のおっかさんに似てる……」と思ってしまう。さらに龍虎。今日当然のごとくコメンテーターで出てましたが、「元・極楽とんぼの山本に浅香光代を足して2で割った」みたいだった。あの独得の「目張り感」はいったい……。


○記録
大阪府知事に弁護士タレントの橋下徹が当選、183万票を獲得する圧勝。民主党支持の某氏に83万表もの大差、それについて鳩山由紀夫のコメントが「知名度で負けた」ただそれだけ。あの……誰か教えていただきたいんですが、鳩山由紀夫ってどこがどう優れているんですか? 民主党ってもうちょっとマシなコメントできる人いないんだろうか。うーん……私この人が喋ってんの(コメントしてる、論説してるなんて死んでも書かないもんね)聞くたびに自分がドンドン下衆になっていくのが、嫌だ。されど本当に腹が立ってしまう。「うちのパクリでしょ」発言もそうだったけど、本当にいうことがつまらない。どうして芸もチャームもない人が政治家になんてなれるのか。ていうかねえ……この人のコメントに直球でイライラしてしまう自分が嫌いなんだ。多分……素の所でこの人「いいひと」なんだと思う。「いいひと」に対してイライラしてしまうと、軽く自己嫌悪に陥るのと同じ構造なんだなあ。



○昨日のメモ
となりまち・三茶で鍋会。秋田出身のSさんが、きりたんぽ鍋をお取り寄せしたのだ。おきさん、ひごさん、ゆういちろうと大勢でガツガツ。のどかだ。


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