面白すぎるぞ「大忠臣蔵」

この愉悦があと3回で終わるなんて……ああ、真剣に寂しい！　ほんっとうに面白いんだわ、テレビ東京で再放送中の「大忠臣蔵」。以前もご紹介しましたが、（参照：http://d.hatena.ne.jp/hakuouatsushi/20071128）もう明日・来週月曜日で討ち入りですよみなさん、火曜で切腹しちゃうなんて信じたくない。観てない方は最後ぐらい是非！　三船敏郎 as 大石内蔵助の素晴らしいことといったら……私は「それでこそ」と何百回ひとり唱えていることか。「もののふ」というのはこーいう男のことを言うんだなあ。すごいなあ、ハレルヤ敏郎！　まさにその眼差し「鍛え上げられた獣」のごとく。ああ……この三船内蔵助が火曜で死んでしまうなんて、わたしゃ本気で哀しいったらない。

　ちなみに７日は「南部坂雪の別れ」。そう、浅野内匠頭の奥さんである瑤泉院（佐久間良子・写真）に、討ち入り直前の内蔵助が挨拶に来るシーンですね。これが泣けて泣けて……。いやらしい盛り上げ演出とか、くどいセリフの応酬とか、まーーーーーーーーったくないんですよ。平井堅の歌も大雨の中絶叫もなし。それでいて、滲み出る悲愁。無言で雪の中を歩く内蔵助、その覚悟。ああ……思い出しても目頭が熱く……。佐久間良子の演技も大変素晴らしかった。この人は本当に愛する人を失う哀嘆を演じさせたらピカイチだ。うーん……こんなに定期的にテレビにかぶりついたの、いつぶりだろうか。思えば毎日「こたえられまへんな……」と呟きながら過ごした11：35〜12：30であった。ありがとうございましたテレビ東京さん。でもいいシーンのあとにいきなりCMで「尿漏れもこれで安心、大好評の失禁用パンツ『モドラーヌ』を4枚セットで6980円でのご奉仕！」とか入れるのだけは止めてください。泣きながら私はいつも笑っていました。いつか使う日が来るかもしれないけど。
番組HP　http://www.tv-tokyo.co.jp/jidaigeki/

○付記
と、手放しで絶賛なんですが……ひとつだけ。このドラマ、主役級以外の着物の趣味が悪いんだなあ。特に女の脇役の着物、ラシャメンみたいな悪趣味な柄に染めでえげつないったらありゃしない。いきなり感興がそがれて、残念！

大忠臣蔵 上巻 [DVD]

なんとDVDになってるのですね……欲しい……。

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