亡くなっていたんですね・2 エレオノラ・ロッシ=ドラゴさん

どうか安らかに

 中学生ぐらいの頃、何かの本でこの人のプロマイドを見た。それはそれは、綺麗な人だった。イタリアの女優さんということが書いてあった。ソフィア・ローレンよりも整った美貌で、シルヴァーナ・マンガーノほどきつくなく、アニタ・エクバーグのように肉感的すぎることもない。何よりも洗練された、ヨーロッパ的ニュアンスが印象的だった。


 そのプロマイドの顔は一発で覚えたが、どうしようもなく覚えにくい名前が更に印象的だった。エレオノラ・ロッシ=ドラゴ。スラッといえるようになるまで結構かかった。
 大体「=」ってなんだ。ロッシとドラゴはなぜイコールなのか……そんなところも、なんとなく「ヨーロッパってのはご大層な国だ」と、変に納得してしまった。映画の本ばかり読んでいたガキの頃、綺麗だと思っていた人が亡くなった。何の接点も当然なく、彼女の映画も殆ど観ていないというのに、心に重い訃報であった。合掌。


○記録
「激しい季節」などで知られる、イタリアの女優エレオノラ・ロッシ=ドラゴが、2日、脳出血のためパレルモで死去。肺疾患などのため死去した。89歳。<moviewalker news より>


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