なぜか「中村メイコ」について考えてしまった日曜日

メイコ74歳

放送博物館から持って参りました」
(2月18日「スタジオパークからこんにちは」発言:武内陶子アナウンサー)

 ゲストは中村メイコ
 別にメイコを博物館から持ってきたわけじゃありませんよ。なんですか彼女、NHKには「実験放送」の頃から出演されているんだとか。もはや何十年前なのか見当もつきませんが、その頃のマイクをスタジオに持ってきたときの発言なんですね。
 武内アナ、どことなく「博物館」のアクセントを強調されていたような気がしました。そこはかとなく「メイコさんもそろそろ博物館級」というニュアンスを感じるのは私だけでしょうか。しかしさすがメイコ、負けてません。


武「お懐かしいでしょう」
メ「でもこれ新しい方よ。この前に、もうひとつ古い型があったもの」
武「あ、あら、もっと古いものが!?」


 人智を超えた舌戦です。「卵が先が・鶏が先か」ぐらいの勢いです。博物館にあるものを「これより前の型は」と即座に見抜けるメイコ。芸歴を調べてみましょう。デビューは1936年……っていうから昭和11年! ひいぃ……「2・26事件」が起こったときから働いてたんですねメイコ。
 ちなみにこの年は、阿部定さんが刃物で暴れた年でもあります。なんだか尊敬してきましたメイコ。忘れもしない、あれは「徹子の部屋」のメイコ出演時。いきなり徹子に発言のスキも与えず


メ「ねえあなた、どう考えてるの?」
徹「え、何を?」
メ「引退よ」
徹「い、引退ッ!?」
メ「そうよ、だっていつまでもちゃんと喋れるわけでもないじゃない」
徹「そ、そうよねえ」
メ「うまく喋れなくなる前に辞めたいじゃないの」
徹「そ、そ、そうよねえ……」


 私が知る限り、ここ5年で徹子に完全KO勝ちをしたのは中村メイコと「さかなクン」ぐらいのもんです。
(参照:魅惑のモナムール http://www.geocities.jp/monamour_sub/katagaki/index2.html


 と、なんだかフザけて書き綴ってますが……今回私は、真剣に中村メイコの「芸」に唸ってしまった。徳川夢声から脈々と続く「話芸」という世界のプロなんだなあ、ということに感じ入ったんですね。いや、徳川夢声のこと殆ど知らないけどさ。
 お約束「美空ひばりの物真似」からラジオドラマでの「ひとり4役」などなど、古来からの「声帯模写」「落語」「ひとり芝居」「朗読」などなど、様々な「しゃべり」「おはなし」の素養を叩き込まれている人なんだなあ、と再認識しました。「ひとり4役」、本当にすごいですよ。赤ちゃん、お母さん、お姉さん、お兄ちゃんと、性も年齢も全然違う家族構成を抜群の「間」で演じ分けていく。これ、小さな劇場でキチンとライブで見たい。素人芸全盛の時代を超えて、本物の芸人が再評価されている時代だ(芸人と呼んだら、中村メイコは怒るだろうか?)。まだまだ声に艶もある。もっと、彼女の「話芸」に触れたい。


○追記
 武内陶子アナ……その強引なまとめ方、NHK的な「綺麗でソツのない進行」への誘導尋問は確かに天下一品。私は彼女を見るたびに「老けたら白洲正子みたいになるだろうなあ」と、いつも思ってしまう。結構顔立ち似てる。だからどうした。
 左は遠藤アナウンサー。とても仲良しそう!
 

○今日は何の日
近所のオキさんが誘ってくださって、渋谷「雛鮨」にて夜ご飯。これまた近所のヒゴさんも一緒に。食べ放題はついつい欲張りすぎますね……。夜中まで寿司めしな香りが自分からしている。あ、今日もアクアビクスを昼間にいった。運動というのは習慣になると、しないと気持ち悪くなりますね。効果はちいとも出てないけど、よく眠れる。何よりだ。


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