25万ヒット御礼+すれ違う人々+桜日記

英語・フランス語にも堪能

 すれ違ってます。
 最近も絶好調で、すれ違ってますよ白央篤司。先日、向こうからヤケに目立つ女の人が歩いてきました。歩いているだけなのに、体全体から「あたしは妥協しない」そんなセリフが聞こえてくるかのようです。ディグニティみなぎるそのお方は、よく見れば「阿部知代」さんでした。
 いやー……素晴らしかった。私も今まで相当いろんな方を見てきたつもりです。しかし、あれほどまでに「勝気そうに見えた」人もいません(女優さんは除く)。いや、褒めてるんです。ピンと伸びた背筋、「カーツ・カーツ・カーツ」と音響さんが付いてるかのように響くヒールの音、一部の隙もなく整えられたヘアメイク……パーフェクト。私は通り過ぎた瞬間……オーバーじゃなく、口をアングリと開けて「お、おらぁタマげただ!」と、東京に初めて出て来た田舎者みたいな気持ちになりました。都の女は違います。なんていうか……『チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル』のデミ・ムーアを見たときも、こんな気持ちになったなあ。
今日の教訓:「他人様をジロジロ見てはいけません」
 さて、次の日もすれ違ったしまいました。作ってないです。本当です。今日はそのメモを。
 あ、気がつけば25万ヒットを超えていました。いつも読んでくださる皆さん、どうもありがとうございます。
 さて、その二日後。地下鉄の階段を曲がった瞬間に「ヌッ」と出てこられたのが「南美希子」様。うひゃあ! 
なんかねー、好きなんですよ彼女。「私、洗顔は全部ミネラルウォーターを使っているんです」顔に触れるものは、すべからくナチュラルでクリーンなものでありたい……とかなんとか、そんな理由を語ってらっしゃいました。その時点からファンです。たった一秒ぐらいのすれ違いタイムでしたが、その精緻を極めたアイメイク、堪能させていただきました。素晴らしいグラデーション。断層みたいだった。岩手県の鍾乳洞、「龍泉洞」の湖底のような青い色……神秘的でした。阿部知代ときて、南美希子とくる。なんだかこっちまで、運気が上がってくるような気がしました。ありがとう知代&美希子!
 なんだかこの写真……「松任谷由実」さんに見えますね。私、この人ってたまーに「ピンクの電話のミヤちゃん」に一瞬見えてしまうときがある。


○それはまるで歌舞伎のごとく
 目黒川、川の脇には花だまり。すべてこれ桜の花びら。強い風が吹いたとき、本当にお芝居のような花吹雪が起こって、思わず声を上げてしまう。「祇園祭礼信仰記」の「金閣寺」の段のように、いっぱいの花びらが空に、川に。前髪に大きなピンをさした男の子と、女子高生が「きれぇ〜」といって写真を撮っていた。何かを綺麗と思う、そんなポエジーが湧き起こっている人の姿を見るのは、とても気持ちがいい。ちょっと川沿いを散歩していたら、四人の男子高校生が一列に並んで、川面を見つめている。そのうちの二人は腕まくり、手にはアイス。スイカの形をしたアイスに桜が重なる。不思議なミスマッチが、楽しかった。春も盛りだ。


○行状記録
 ランチに神泉「松木屋」のすきやきを頂く。お味噌汁が豚汁で豪華。牛も豚も食べてしまった。殿様だってこんな贅沢はしたことなかろう。13時に講談社で打ち合わせ。その後東銀座にて『フィクサー』の試写。アカデミー助演女優賞を取ったティルダ・スタウトンって誰かに似ている……思いつく方、教えてください。「ラ・マリージェンヌ」に顔を出す。夜ご飯は帰り道にある「砦」の豚骨ラーメン。野菜が足りない日だ……。



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