食人雑記

おあげさんが好きだ

 これ、なんだと思いますか。
 正解は「どん兵衛」。わけぎをタップリ刻んで、お湯を注いで待つこと5分。開けたら、なんだかうまそうな面構えで、思わずパチリ。湯気が立ち昇って、シャをかけたような一枚になった。京都・原了郭の黒七味を入れたら、随分と「スカした」お味になりました。どん兵衛、好きだなあ。子供の頃は、これとベビースターがあれば幸せだった。コシもへったくれもないのだが、あの麺独得の食感がたまらなく、好き。これと「ぺヤング」はムショーに食べたくなるときがある。
 今日は最近の食べものメモ。

○「渡なべ」
 高田馬場で、いつも開店前から行列のできている店。石神秀幸さん(尊敬してます)の本によると、「濃厚な豚骨とパワフルな魚介の風味を兼ね備え、豚骨魚介ブームの先駆けとなった」店だそう。確かに旨味の塊みたいなスープ。味玉は気をつけて食べないと「ブシューっ」と中身が飛び出る。ビックリした。かんだ瞬間、エッグ・スプラッシュ。怖い。黄身全然食べられなかった。悔しい。
 
なんせ濃厚。ひと口すするごとに「私はかつおぶしのエッセンスです!」「私は豚の骨髄!」と脳内街宣車が走り回るかのよう。疲れていたので、ちょっと重たく感じられてしまった。でも隣では50代ぐらいの女の人が「余裕よ」とでも言わんばかりにペロリと平らげ、しかるののちに「替え玉ちょうだい」と更なる高みに昇らんとしていた。向こうの大学生3人組も次々「替え玉!」と注文するではないか。替え玉替え玉って、なべやかんじゃあるまいし。俄然「なにくそ」という気分に。つい口を出た「私も替え玉!」あとでもたれました。


○「かえる食堂」
 岡崎朱希子さんというクッキング・スタイリストの方が、自宅でやってらっしゃる不定期のレストラン。一般営業ではなく、紹介のみのお店。招待してくれたアツコさん、ありがとう。「レッド・ブック」のアイちゃんと、新婚のアツコさん夫妻と4人で会食。夏みかんを使ったポン酢で頂く緑野菜の和え物や、蓮をすり込んだ豆腐、長芋のポテトサラダなど体に優しいものばかり。最後にバースデーケーキが出てきた。誰のだ。あ、俺か。ちょっと早いお祝いをしてくれたのですね、ありがとうアツコちゃん。スポンジケーキの歯ざわりがフワッと軽くて驚いた。サプライズで、驚いた。
 
 手作りケーキなんて何年ぶりだろうか。かつては母・フジエも、お菓子作りなんてしていたなあ。まあ軽く25年前ぐらいなんだけど。私は母の作るマドレーヌが大好きだった。上はカリカリ、中はフワフワ。ちょっとハードに焼きをつけるのが、好きだった。おととしぐらい、そんなことをフト思い出した私は、「また作ってよ」とお願いしてみた。速攻で「冗談じゃないわよォ」と拒絶された。鼻で笑ったのち、顔を古漬けの大根のようにしかめて「そんなしち面倒くさいこと…」と言い捨てた母・フジエ。顔に「ありえない」と書いてあった。年月は人を変える。


○行状記
池の上、というところに初めていった。うちからだと、バスで「淡島」下車、そこからテクテク歩く。うーん……代沢一丁目って高級住宅地なんですね。どでかく、素敵なおうちがワンサカワンサカ。いきなりアンゴラ大使館がいきなり出てきて驚く。アンゴラ……どこにあるんだろう。ググってみました。コンゴの下です。ナミビアの上。これで分かった人はすごい。外務省海外安全ホームページによると、一部地域が「渡航の是非を検討してください」だそうです。「少しでも幹線道路を外れると地雷の危険性が……」ふうん……池の上のアンゴラ大使館は、そんなことが嘘のように静かで、まわりの景色と馴染んでいた。
 
 

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