「シネマヴェーラ」のこと

　ただ今発売中の「週刊現代」にて、映画館の特集をやりました。題して「おとなの遊び場　最先端映画館・東西8館」。サービスや雰囲気、アクセスなどの良さから東京のシネコン3館、そしてリニューアルして綺麗になった名画座を紹介する企画。
　中でも、渋谷の「シネマヴェーラ」は要注目！　「失われゆく名画座を、なんとかして若い世代にも伝えたい」という志（こころざし）をもった支配人・内藤篤さんがつくられた、開業2年目の名画座です。ここ、是非多くの人に知ってほしいなあ。こんなふうに、「粋なお金の遣い方」をする方がいらっしゃるってことを、世の中に伝えたかった。

　本業は弁護士という彼、「いい映画を安く、映画館で、若者に見せる」場所がほしい、という気持ちから名画座を作ったのだそう（写真下）。うーん……素晴らしい！　またその語り口がさらりとして、これまた粋なんですわ。この手の美談の主というのは、その功を語るとき、ちょっと「恩着せがましく」聞こえてしまう方も、ままいる。でも、彼はそういうタイプではなかった。「自分が見たい映画をかけているだけ、一種の遊びのつもりです」うーん……聞いている内に昔の小説、落語に出てくる幇間のような気持ちになってしまう。「いまどき珍しい、粋（すい）な御仁だねえ」などと呟きながら聞いたインタビュー。こんな人がいるんだなあ。字数が少ないのが本当に悔しかった！
　GW〜夏にかけての注目作の紹介コーナーも担当してます。よろしかったら是非、お手にとってご覧下さい。
■シネマヴェーラHP　http://www.cinemavera.com/index.html
　渋谷東急本店ほど近く、ユーロスペースの上にある。

○週末行状記
早稲田の寿司屋「梁川（やながわ）」へ。エンジニアの友人・ユウコが連れて行ってくれる。たらふく食べる……苦しい。写真はネギトロ巻き。仕上げにちょこんと、さらに盛られる小山のネギトロ。アットホームな雰囲気が心地よい学生街のお寿司屋さん。こんな私に誕生日祝いをしてくれたユウコ、ありがとう！　そしてタカユキ、ユウちゃんも、本当にありがとうございました。

○その後のベタ
　ガラスの反射でうまく写せなかった、我が家のベタ。よく、ペットの写真を毎日のようにブログにアップする人がいる。みっともない、ぐらいのことを軽く思っていた。ミイラがミイラ取りに、じゃないが、小魚でもこんなに可愛いものか。水槽の中をヒラヒラと泳ぐ様を見ていると、つい見とれて足を止められる。
先日、このベタを買ったショップにいったところ、新たにベタが何匹も仕入れられていた。やはり熱帯魚なので、これからの季節は更に売れるのだという。それを眺めていて、「うちのベタが一番きれいだな」と、すかさず思った自分が怖い。これが犬や猫、ましてや自分の子供だったら……世の様々な親バカぶり、なんか得心。

○お知らせ
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