山口いづみさんの「程よさ」

　SoftbankのCM、最近流れている「同窓会編」が印象的。犬のおとうさんが宴席で憧れだった女の子と再会……というシチュエーションなのだけれど、そのお相手が「山口いづみ」。一瞬女子高生時代の写真が入るんですが、いやーーーー、これが可愛いったらない！　こんなに美少女だったとは……いやはや、ビックリしてしまった。しかし「思い出の人＝山口いづみ」というキャスティング、うーん……絶妙のセンスじゃないだろうか。それなり歳を重ねつつ、無理に若作りしている感じもない。「めちゃ老け込んでたらどうしよう！」会いたいような……見たくないような……でも見たい！　男が初恋の人に対して抱くであろう「こんな感じになっていてほしい」という図々しい思いを、今の山口さんは程よく具現化していると思う。

　思えば、私は本当にマセていた。小さい頃、「料理バンザイ」という番組があった。あの雪印スキャンダルで、あえなく終了してしまったが、けっこう人気番組だったと思う。司会は俳優の滝田栄さんで、その真面目な人柄がしのばれるMCが面白かった。この番組の人気コーナーに、「たまに行くならこんな店」というのがあった。俳優の寺泉憲さんといっしょに、山口いづみさんが色んなレストランを紹介するコーナー。それはそれは美男美女のおふたりで、ちょっと非現実的な感じがしたほど。「とっても……おいしい」と優しそうに微笑む山口いづみさんを見るたび、仙台の片田舎で私は、ボケーっと「綺麗だなあ……」「東京にはこんな人が本当にいるんだろうか」と溜息をついていたのを思い出す。私にとって最初に感じた「綺麗なお姉さん」、それが山口いづみ。何だか私は、ソフトバンクのCMを見るたびに、そんな憧憬を思い出してしまうのだった。

○追記
私がいかに山口さんファンだったかというと、このCMが流れる前から「公式ブログ」を読んでいたほど。なんとも幸せなご結婚をされ、息子さんも成人式を迎えられたという。喜ばしいことだ……って気持ち悪いですね、私……。

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