プロポーズ

 エレベーターの中で、プロポーズしている二人連れと一緒になりました。
私と、カップルだけが、あの狭い空間の中に。この気恥ずかしさ、伝わりますか。
まるでドラマの一場面ようでした。こんな感じ。

■シーン32 
○登場人物
 男A
 女B
 通りすがりのライターH
○場所 お台場のとある高層ビル エレベーターの中 エレベーターの窓からはレインボーブリッジが見える。
手をつなぐAとB やり場のないH


男「あと何年かしたらさあ、お前も嫁にいってるのかなあ」
女「何よそれ、なんでそんなこというのよ」
男「いや別に……」
(軽い沈黙)
男「でもさ、嫁ぐらい、いくだろう」
女「そうね……他にいい人、みつけてねっ」
男「(ここでニコッとしたのち)……いかせないよ」
――男、女の手を強く握りなおす
男「来年は、俺の嫁さんになってるよ」
女、黙る。嬉しそうに男の目をじっと見つめる。
エレベーターのドア、開く。H、出る。ふたり、そのまま動かず、ドアが閉まる。

 END


 誓っていいますが、一切の手を加えていません。嘘です。締まりかけたドアを男が開けて、二人は出てきたんでした。それ以外はほぼ本当。
 お台場って私にはトンと縁のない場所です。デートスポットとは聞いていましたが、こんな愛の告白が日常茶飯事の場所なんでしょうか。AさんBさん、どうぞお幸せに。


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