『ベガスの恋に勝つルール』

このキャメロンはどうよ

 ラスベガスで意気投合、その後泥酔して、朝起きたら結婚していた――という一組のカップル。「婚姻無効の申し出をしようね」と合意、ホッとしたのもつかの間、何気なくやったスロットが300万ドルの大当たり! 離婚はお流れ、財産は「共有物」と大モメにモメて……というお話。

 「大人の見るもんじゃない」そんなフレーズが途中までグルグル頭の中を回ってましたが……うーん、ダメだ。負けた。やっぱりキャメロン・ディアスはすごい女優だ。
 「恋に落ちる」――この、不思議な感情の萌芽。理由もクソもなく、誰かを好きになってしまうそのとき。映画の中盤、アシュトン・カッチャーがゴールドのドレスに身を包んだキャメロンを見た瞬間、彼は恋に落ちる。この表情がいいんだ! スクリーンが幸福感に包まれて、思わずニッコリ、ホガラカーな気持ちになってしまう。そしてアシュトンが恋に落ちるのも無理ないなあ、というほどに、キャメロンが光り輝いている。手垢のついた表現だけれど、「男なら皆彼女を好きになってしまうだろう」というフレーズが羊頭狗肉にならない、それだけで大したもの。今まさに絶頂期、キャメロンの魅力を堪能した。


アシュトン・カッチャー
美男すぎる。だから下品なギャグが上すべりしてしまう。こーいう「二枚目半」「三枚目の上」的ラブコメディ男優がイマイチのとき、私はトム・ハンクスがひそかに「ほーら俺に頼めばよかったのに」とほくそ笑んでいるような気がしてならない。
 どうでもいいが……私はアシュトン・カッチャーと聞くだけで、「あのデミ・ムーア姐さんの男……」「あのデミ・ムーアと結婚しようと思う男……」「あのデミ・ムーアと生活できる男……」この手のフレーズが脳内連呼され、「無条件降伏」そんな気持ちになってしまう。ものすごく男として偉大というか、勇猛果敢というか。聞けばまだ30歳というが……信じられない。デミを受け入れるなど、精神的には老境を迎えていなければ無理なはず。恐るべしアシュトン。ふとした表情が青木崇高にちょっと似ている。


○蛇足
先のアシュトンが恋に落ちるシーン、いきなり「慕情」が流れ出して、ちょっと笑ってしまった。そのあとのダンスシーンでは「What a feeling」がBGMだし。この映画、ミュージックセレクトが超ド級にベタなのも笑える。8月16日公開。


○行状記録
まだしぶとく続けてます、アクアビクス。ちっとも体に変化はありませんが、居職は体を定期的に動かさないと。新橋でごはん、いい店を嗅ぎ当てた。「この店はできる!」とひらめき、あたったときほど嬉しいことはない。グヒヒ。


こちらもよろしく→「私の渡世・食・日記」http://d.hatena.ne.jp/hakuo0416/
○お知らせ
ブログランキングに登録。 どうか1日1クリック↓を。
http://blog.with2.net/link.php?198815
ご意見などはこちら→hakuoatsushi@yahoo.co.jp