「週刊現代・たばこを考える」+ビデオメモ

随分表紙の雰囲気変わりましたね

 週刊現代8/2号の「たばこを考える 嫌煙は権利かファシズムか」これが面白かった。JTサイド、愛煙家、嫌煙論者、喉頭がん経験者、経済アナリスト、様々な人々の「いいぶん」が載せられている。私は5年前の「健康増進法」制定以来、分煙化に向けての動きってちょっとヒステリックだなあ、どーして「日本は遅れている」ばかり言うんだろう、なんでも世界と同調する必要なんてないじゃーん、とか思っていたので、それぞれのお言葉、興味深く読ませて頂きました。
(ちなみに私は喫煙者、この特集では岩見隆夫さんの意見に一番同意)

■ちょっとメモしておきたい発言集。
笹川陽平日本財団会長・たばこ一箱千円論者)
「私は税収が減る、とする経済評論家や経済学者の皆さんの『もっともらしい意見』は無視することにしています。彼ら専門家という人の意見をメディアは大切にしますが、彼らの経済予測が当たった例はほとんどありません。やってみなければ分からないことを議論してもしょうがないのです」
 あっはははは笑っちゃいました。ごもっとも、卓見至極。社会活動の実行者だけがいえる強みですね。


松沢成史(神奈川県知事・公共的スペース全面禁煙を検討中)
「店側の言い分『禁煙実施でお客が減る』というのがありますが、現地(香港)の日本料理店協会の方の話によると、『確かに一時は客が減ったが、その後、非喫煙者や妊婦、子供連れのお客の増加によってほとんどの店の売り上げが回復した』ということでした」
 だから香港(公的機関、レストランやデパートなど全面禁煙をすでに実施)に見習って、段階的に禁煙スペースを増やすかも、とお考え。
 あっははははフザけちゃいけない。字数のこともあって書けなかったのかもしれないが、妊婦や子供が行かないような、行けないような店はどうお考えなのか。バーやキャバクラ、風俗だって立派な商業文化じゃあないか。そういう人達の声は聞こえてないのか!? と、なんだか真面目に腹が立ってしまう。
 ていうかなぁ……もういっそのこと江戸時代の吉原みたいな街を作ったらどうだろう。合法喫煙地区。各市にひとつ夢のシガレット・ワールド。どこでもたばこOK。歩きたばこもポイ捨てもなんでも来い。でもなあ、多分すっごい山奥じゃないとまた受動喫煙問題が起こるんでしょうけど。ああ……長い。しかしたばこ、いろいろ書きたいことが出てくる。日本嫌煙学会理事長の作田学という人のコメントが、私にはすっごく恐ろしかった。そのことをまた次回に。


○ビデオメモ
なんだか興が乗って一気にいろいろ借りて観た。
『隣の女』
(1981 TBS 演出:浅井憲章 出演:桃井かおり林隆三根津甚八浅丘ルリ子
向田邦子ドラマ。有名な駅名セリフ、っていうのはこの作品だったのか。ニューヨークロケ、当時はすごいことだったんだろうなあ。しかし女は元気だ。今の根津、林両氏の感じと、桃井&ルリ子様のご様子を比べると、女優がいかにスーパーないきものかという証明だと思う。
『深夜の告白』
(1944・米 ビリー・ワイルダー監督作)
ハリウッドが生んだ深川芸者、バーバラ・スタンウィックのアダっぽさ! カッコいいなあ。

バーバラ・スタンウィックプレストン・スタージェスの『レディ・イヴ』は必見。こんなに頭の回転の早く、かつソフィスティケートされた演技をする女優は絶後だと思う。キャサリン・ヘップバーンよりも都会的コメディのセンスは上だと思う。
『美しさと哀しみと』
(1965・松竹 篠田正浩監督作)
八千草薫の白雪のような美貌、加賀まりこのファンタジックな存在感、京都の綺麗さ。それだけの映画。


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