小菅優 ピアノリサイタル

これは違う日のチラシ

 調布市は偉いっ。あの小菅優のリサイタルを2500円でやってしまうなんて……粋だ、素敵だ、素ッ晴らしい! いやはや手放しで褒めちゃってますね、他の文化政策まったく知らないですけれど。けれどアフタヌーン・コンサートとはいえこの値段と人選の良さ、その事実だけでもなかなかに文化的な街といっていーんじゃないだろうか。
 ヨーロッパ在住のピアニスト、小菅優――去年のNHKトップランナー」で紹介された彼女を見た方も多いと思う。以来、私は彼女のファンになった(そのときの日記がこちら)。今回が私にとって初リサイタル。嬉しいなあ。
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 音が、凄い。優れたピアニストの多くがそうである様に、この人は自分だけの「音」を持っている。彼女だけがピアノから紡ぎ得る、彼女だけの音質、その音色。ピアノというのは恐ろしい楽器で、一台の同じピアノでも演奏者によって出てくる音が違う。凡人だと差異はそうないが、一流のピアニストになると皆、自分だけの音を持っている。アシュケナージの珠のような柔らかい音色、アルゲリッチの炎のように熱く、切れ味鋭い音、ブレンデルの黒い森のように雄大で深遠な音……今回のリサイタルは、私に「ピアノとはこういう音も出るものなのか」という発見の喜びを与えてくれた。それだけで、ありがたい。明日は、各プログラムの私的メモ。


○記録
せっかく調布に行ったので鯛スープが有名なラーメン屋さん「千ひろ」に行ってみる。が、売り切れ……。おかあさーん。


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