最近のビデオメモ

これがいちばん

 決心。家でクーラーを使わないようにしました。原因1:ノドがやられるから。テキメンに、直ぐに、いがらっぽくなってしまう。それでなくとも試写室などで2時間ぐらいクーラーを浴びると、もうガラッとして痛い。でもこれは避けられない。なので、家全面禁止に。「昔はみんなこうだった」最近、私がことあるごとに呟くセリフです。原因2:ビックリしたから。電気料金の請求。封筒をを開けた瞬間「ごっ……ご無体なッ!」と叫ぶ。隣の犬が吼えた。
 今日は最近観たビデオの記録、その感想雑記。
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『愛ふたたび』(1971)
 市川崑監督で、浅丘ルリ子が『個人教授』のルノー・ベルレーとロマンスを繰り広げる……うーん、面白くなりそう。面白くなりそうでしょう。
 私、こーいう作品を見るたびに「ああ……私はもう市川作品って無条件に好きなんだなあ。許せちゃうんだなあ」とシミジミ感じ入ります。まわりくどい言い方ですね。いや、ホントにあの映像世界を見られるだけで、けっこう満足しちゃうんだなあ。30代の浅丘ルリ子がパリの街に溶け込んでいるショットの連続、これだけでかなりの価値。
 本作が映画デビューだったという桃井かおりの貴重なシーンも。あの話し方はまったく作ったもんじゃないことの見事な証明。ちなみにこの作品、大昔ビデオになって現在はまったくソフト化されておらず。回顧上映でもあまりやらないので、レンタル店にあって(こっからが大事)市川監督とルリ子の熱烈なファンなら(この2点がポイントですよ、くれぐれもいっとくが)早めに観ておいた方がいいかも。ビデオの劣化で棚からなくなることが多いよう。


『股旅』(1973)
 よく商業上の理由から、本当の主演はAという俳優でも、助演とか同格主演のBのほうを前面に押し出すことがあります。ソフトのパッケージとか、クレジットの順番を先にしたりとか、ね。増村保造監督の『卍』なんかも、岸田今日子主演なんですが、若尾文子主演とほぼ明記されてるし。この作品も、萩原健一主演とうたってますが、小倉一郎が主演。これを書きたかった。
 いやーーーーーーーーーーー知らなかった。小倉一郎、こんなにいい俳優さんだったのか。ごめんなさい、優しい脇役というイメージしかなかった。気の弱い教務主任とか、ビル管理人とか。しかしこれほどまでに、70年代という時代感を表した青年役を得た、またそれに充分に応えた作品を得たというのは、俳優としてどれだけ幸せなことだろう。日本の田舎のアンソニー・パーキンス(『サイコ』以前のね)という感じで、なんともノーブルでした。これも市川崑作品。


『危険な女たち』(1985)
 ごひいき野村芳太郎監督作。池上季実子大竹しのぶ、和由布子、そして藤真利子というメンツによるサスペンス。アガサ・クリスティーの「ホロー荘の殺人」が原作。ひとりひとりの女優について書いたら4日あっても足りないのでカット。ひとつだけ。この頃の作品を見直すと、今の大竹しのぶってあれでも「アクが落ちたんだなあ……演技、すっきりしたんだなあ……」と思うことしきり。清水ミチコが真似する「大竹しのぶ」のようだった。しかし和由布子……ザッツ・80年代っぽい名前だ。ああ、やっぱりこのへん語りだしたら止まらなそう。カット。この映画の最高の演技者は誰でもなく、北林谷栄。彼女でミス・マープルを観たかった。ってまだ実現可能か。


○記録
高田馬場、「けいすけ」でランチ。その後、安彦麻理絵さんちにお邪魔。ショーちゃんを迎えに保育園へ。以前大学時代によく通った場所にある保育園。まさか人の子とはいえ、ここに迎えに来ることになろうとは。「あやすのがうまい」と言われ、すこし嬉しい。前世は子守か。とんびに油揚げさらわれていたりしたのだろうか。


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○お知らせ
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