事故米てんやわんや〜嗚呼、宮崎のオヤジ〜

ごめんなさいごめんなさい

 ご存知ですか、「宮崎のオヤジ」。いやー笑っちゃいけないが、あまりに愚直かつストレートな俗悪っぷり、私はもうシビれました。三笠フーズの特別顧問・宮崎一雄、通称「宮崎のオヤジ」はすごいぞ!
  14日の日テレ系「真相報道 バンキシャ!」……これがすごかった。三笠フーズの社長・冬木三男によれば、「汚染米を売って儲けよう」と提案したとされるのが宮崎のオヤジなわけです(本人は現在否定中)。その彼に直撃取材してるわけなんだが……久しぶりに、唖然。慌ててメモを取ったので一語一句正確なわけじゃないが、こーんなことを述べていらっしゃいました。ビビるなよ。

事故発言集
○ちゃんと事故米と説明して売っていたんですか、という記者に対し
こういうものがありますよ、としか言わない。
事故米といったら)売れるものも売れなくなるでしょう、もっと常識ある話をしなさい!

 質問した記者も一瞬絶句。虚を突くっていうんでしょうかね。


事故米転売に、多くの仲介業者を使ってますね、という質問には
あいだの会社を多くすれば、調べにくくなる
ごもっとも。


○消費者の方に今、どう思っているんですか?
申し訳ないと思っています
 それだけじゃすまないんじゃないですか、と訊かれれば
だから申し訳ないと思ってるっていってるでしょう、電話切りますよ!
 実際の語気はもっと荒く、凄みがあった。いわゆる田舎の金満家的エゴイズムが濃厚に漂うその語り口、今村昌平の映画に出てくるエグ味たっぷりの脇役(殿山泰司とかね)が一瞬思い出されたほど。しかしまあ、どーしてこの手の方って「計算」が出来ないものか。きっとはじめてテレビを向けられると、それが全国にブロードされてるって頭でわかってても体感できないんでしょうね。対記者として素で喋っちゃうんだろうなあ。ミートホープ社長も東横インの社長もそうだったけど、最初のインタビューと2回目以降は随分変わっちゃうもんね。さて、これからどう出るか宮崎のオヤジ。
 一連の事件のオヤジ手口を簡単にまとめると、こんな感じ。


1:もともと、宮崎氏が経営する「宮崎商店」、これが汚染米の買付資格を持っていた。
2:三笠フーズの冬木社長に、汚染米を「上手にやれば儲かるよ」と宮崎氏が提案。これで宮崎商店ごと三笠フーズが買収。宮崎氏は同社特別顧問に。
3:三笠フーズ事故米を売る上での「上手にやる」3つの方法

 a:あいだに仲介業者を3社入れる。しかもその3つは宮崎氏が経営するペーパーカンパニー
b:そこを通す間に、米の用途を工業用から食用に転換。
c:さらに3社の所在県を変えることで、公的調査を入りにくくし、実体も分かりにくくする。


 あれですね、いっそのこと特別企画として
スペシャル経済対談 宮崎のオヤジ×船場吉兆の女将
今あなたに問う『もったいない』の精神と経済効率

 とかいうテーマで存分に語り合っていただくのはどうでしょう。


女将「宮崎はん、そんないいお米あったんなら仕入れとうおました」
宮崎「女将の使いまわし精神には心打たれました。私も全国から返品された米を一粒たりとも無駄にしないよう転売したいものです」
女将「見上げた心意気どすなあ。ほんまもんの商売人(あきんど)やわ。うっとこが健在やったらなあ、農水省はんの接待勉強させてもらいましたのになあ。そや、身上潰したさいの対処法や記者会見の一切はまかしといてくれやす」
 とかなんとか。サブキャッチは「独占! 女将とオヤジの60分」で。
 現在三笠フーズは、事故米販売に関しては「宮崎氏に一任していた」と断言。それに対し宮崎氏は「身に覚えがありません。憤慨してます。会社に裏切られた」とコメント。泥仕合です。


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