The King and I

『王様と私』

 こんなことを書いては不謹慎、というのは重々承知なんですが……ちょっとした心のメモとして書き残しておきたいんです。残すほどのことじゃないのは百も承知なんですが……とにかく本題!
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 王さんのお兄さんが亡くなられた。お父さん代わりに王さんを育てられたということで、野球界では有名な方だったよう。新宿のお寺での葬儀が、中継されていた。
 野球ファンには特別の感慨をもたらすニュースなんだろうけれど、私はそのとき、テレビ画面の変なところに注目し、不思議な感慨に、心を専有されてしまったんだなあ。
 ご本尊にあがる階段の両脇に、提灯が下げられるでしょう。そこに筆文字で記されていたのが
「王家」
 え…………………あっ、ああ……そう、そうか。
 こんな当たり前のことに納得するのもなんですが、王さんのうちは、王家なのですね。
 いや……当然なんですけども、太い明朝体で突然「王家」だけ目にすると、一瞬ビックリしてしまった。脳内軽くフリーズ。ナボナとか置いてそうな明るい「王さん一家」、そんな家庭的なイメージなぞ微塵もなく。瞬間的に「すめらぎ」「ロイヤル」「エンペラー」そんな心象イメージでココロ・いっぱい。変に驚いてしまった私。そうか……ということは王さんちの着物には王家の家紋、つまり「王家の紋章」が……キャロル……。

(参考資料)


 いやすいませんってば本当に不謹慎だと思うのだけれど、そんなくだらないイメージが脳内をめぐってしまったんです。先日、画文家の大田垣晴子さんと飯を食いながら
「日本漫画キャラ界でもっとも多くの男、それも超一流の男を翻弄し、かつ籠絡した女は、東の栗田ゆう子、西のキャロル・リードに他ならない」
 ってなテーマに花を咲かせていたもんで……(この二人についてはいつか書いてみたい。「男運わらしべ長者」みたいな二人だ。ちなみに漫画好きには説明不要でしょうが、それぞれ『美味しんぼ』『王家の紋章』のヒロインです)。


 以前働いていた編集部に、「神(じん)さん」という方がいた。これまた冗談好きの友人編集が、彼宛に来たファックスを受け取りながら
「神様(かみさま)にファックスが来ましたー!」
 とフザけていたのを思い出す。確かに書面も
「 神様
 今回の企画が成功するよう、一生懸命努力いたします。
何卒お力添えの程、よろしくお願い致します。
 ○○会社 □□拝 」
 みたいな文面だったので、
「これじゃ祈願だよ」
 と、編集部一同大笑いだったのだが、ジンさんは
「もうこの手のツッコミはなれっこ」
 という風情なのが更に(申し訳ないけれど)、おかしかった。
 仏様、という苗字の方はいるのだろうか。明神様、という人には出会ったことがあるのだけれど。


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