紅白・印象メモ2 ―こんもりな女たち―

 さて昨日の続き、紅白雑感ですが……やっぱり予想通り来ました、あの「シジミジル」。いや、「SJ」のおふたり。見ている人しか分からないでしょうが、現在やっている朝の連続テレビ小説だんだん』の主人公、マナカナこと三倉茉奈・佳奈、彼女らが演じるデュオ・バンドのことですね。
まあ彼女たちは随分とサックリした使われ方でした。「華そえました」以外の何者でもなかった……ある意味肩透かし。
「あの舞妓姿がもう一度見られるのでは!?」
なんて思っていた自分にビックリしています。いなくなってみてわかる存在感……なんだかんだ言いながら結構心待ちにしていたんだなあ、夢花……。さらには意外や伍代夏子の応援に。


○心に響くCMソング2つ
 私はこの人が出るたび、自分の中の「パブロフ」を思わざるを得ません。
「♪カァ〜ときっちゃん・カトきちのォ〜〜オォォォ〜」
瞬間、「こぶし」を回してしまう自分がいるんですね。
(説明は不要でしょうが、冷凍うどんの加ト吉のCMキャラクターなんです、夏子)。
さらにパブロフなのが川中美幸。こちらも登場のたび私は
「♪そばじょうおちゅうぅ〜〜うンかぁい〜」
 これが思い出されてなりません。しかしこれだけ馴染み深い「蕎麦焼酎・雲海」ですが、一度も飲み屋で見たことないな。それはともかく川中美幸、その「おぐし」が印象深かった……。
川中美幸に始まる「こんもりトップ・4連続」
 今回はトップをこんもりと盛り上げつつ、「下げ髪」にしたのがポイント。大きく結われたトップからベールのように流れる下げ髪、そしてゆるやかな傾斜を描く着物のライン……さながら観音様のよう。あの独得の福々しい微笑みをたやさない下げ髪の美幸を見て、私はひとり「大船観音」を思い出していました。JR大船駅のホームから見ると山間に顔だけ覗かせる大船観音。何かこう清々しい気持ちにさせる美幸の歌唱でありました。
(参考資料:大船観音)


 今回は美幸にはじまる「トップ・こんもり・おぐ」が異様に目立つ紅白だったんですね。さらには「こんもり」が順を追ってエスカレートしていくという素晴らしい構成。偶然だろうけど。
 こんもり・セカンドバッターは藤あや子

『赤い糸』という曲でしたが……その「おぐし」には、運命の男がいったい何人繋がっているのか分からないほどの赤い糸が結いこまれて。実際のこんもり度は低いんですが、なんていうか……「見えざる何か」がその頭部に絡みついているようで……。ケータイ小説の『赤い糸』がちゃんちゃらおかしく思えてくる『赤い糸・絶唱』であった。
 さらにまあバックが凄い。早乙女太一橘大五郎という大衆演劇のスターが踊る踊る! 
(参考資料:早乙女太一さん。上の写真の真ん中の人)

 もうね、カルマ。カルマとしかいいようがない。藤あや子というひとは、いつも私に何かの「究極」「混沌」「とどのつまり」ということを思わせます。「演歌アルマゲドン」というか「歌う最後の審判」というか「情念のカオスから咲く一輪のこぶし」というか。わけわかりませんね。しかしすごい人だ。今、鶴屋南北の世界の女を演じられるのは荻野目慶子とこの人だけとすら思う。本当に褒めてます。
 長い。明日に続きます。明日で最後。


○追記
今日、ライブドア元社長の堀江氏の「偽メール」問題で辞職した永田寿康衆院議員が飛び降り自殺。死ぬことはない。もっと図太く在れないものか。合掌。


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