麻生祐未から思う「女優さんらしさ」

麻生祐未

「妻がピーコに褒められた〜♪」
 っていうCMにやたらウケてる白央篤司です。ご無沙汰してます。お元気ですか? いやーーー、日本和装のCM、ミョーにツボなんですわ。
 あれですね、麻生祐未っていうキャスティングの勝利だと思う。基本ギャグCMなんだが、安くならない。彼女の最大の魅力は、不思議な色香と「くえない」感じの絶妙なブレンド具合だ。いえあの、褒めてるんですってば。
 女としての「現役感」もたっぷり残しつつ、されど一筋縄ではいかない感じ。こーいう感じ、なかなか最近感じさせてくれる方がいない。彼女の世代は特に少ない。うん、「女優さんらしい」なあと思うのだ。


 女優が女優業だけで生きていける時代じゃないってのは、分かる。今は「女優・総副業活動期」だ。母親というだけで、なぜか副業が成立する時代だもんなあ。掃除の大家・松居一代を頂点とした女優副業界。もうかりまっせ。いや、副業界というよりも、副業会って書くほうが合っているような……もちろん会長さんは一代ね。副会長は……収入ランク的に千葉麗子だろうか……もはや女優さんとは名乗っていないか。ジュエリーデザインに力を入れる夏樹陽子でどうだ。青年部の部長は小倉優子でひとつ。なにがひとつだ。
 話が逸れすぎですね。なんというか、女優も「キャラ立ち」を考えて、素の部分のトークなどで自分を売って稼がなきゃならない昨今。作品がないのだ。映画界などないのだ(というか、女性映画というジャンルがなくなってしまった)。ドラマも女優を芯にしたものがメッキリ減ってしまった。でも、食べていかなきゃならないものなあ。じゃあどうする。ほかの仕事もしなきゃ。という流れなのは……承知の上。
 けれど……踏ん張ってほしいじゃないの。プライド高く生きてほしいじゃないの、「女優」には。女優はくわねど高楊枝、なんて幻想と期待を、私はついついしてしまう。
 こんなご時勢に、なんだか妙に「含み」のある存在感が際立つ麻生祐未。私は彼女の、いい意味で本音が見えない感じ、私生活がうかがえない、うかがわせない感じが、好きだ。それが女優さんらしさだと、私は思う。


いつまで見られるかな。日本和装のHPでCM動画が見れます。
お気に入りは「テレビ編」。褒めるのがドン小西じゃなくて本当に良かった。
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23日更新・こちらもよろしく→「私の渡世・食・日記

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