「嘘も方便」・中川昭一さん

後ろの方も寝ているような……

 こんなこといっちゃ、ダメなんですかね。
 中川昭一大臣、辞任。いまや世界一有名な「コックリさん」、白河夜船は世界をゆくよ。
 いっそのことなぁ……寝ちゃえばよかったのに。私なら、あの場で倒れる。グーグーいびき掻いちゃって。毒を喰らわば皿まで。あれですね、政治家になったら絶対に守秘義務を完遂できるドクターを抱えておくべきだよなあ。
脳卒中一歩手前ってことでひとつ」
 嘘が壮大になればなるほど、ドクターのギャラ、アップね。と、ここまで書いて「そういうブレインがいないのが彼の弱点」とかなんとか、テレビで散々っぱら言われていたのを思い出す。なるほどねえ。バッシングの渦中にあった朝青龍に「神経衰弱」という見事にクラシックな診断を下した「本田昌毅医師」でも雇っておけばよかったのに。いくらでも病名こしらえてくれそう。冗談ですよ本田さん。中川さんもお蕎麦、思いっきり音たてて食べそうだし気が合いそうじゃありませんか。アホか。


 でも。でもなあ。
 結構本気で思ってしまうのだけれど……こーいうときこそ、「嘘も方便」ではないだろうか。あの人をこき下ろして、叩き落すよりも、
「あれは居眠りではなく病状です。ええ、誰がなんといおうと!」
 と、称して「タテマエ」だけでも罷りとおしたほうが……オーバーな言い方ですけど、「国益」ちゅーもんじゃないだろうか。
 そう、いーっさい会見などせず緊急入院。そのまま慶應病院へ。そうそう、安倍さんだって素晴らしいタイミングでお腹壊しちゃったじゃないの。公人じゃないが、横綱(半公人だと思ってますけどね)だってサッカーできるほどの骨折帰国したじゃないの。ホンネとタテマエは日本のお家芸、恥をワールドワイドに全世界にさらすよりも、いっそのこと国家総動員でウソモホーベン。
「あれは完全に脳卒中でしょう、日本人ってあんなふうにロレツがまわらなくなるんですよお。もう心配ですう」
 CNNが来ようがABSが現れようが「ル・モンド」が取材に来ようが、日本人全員このコメントね。瞬間的な北朝鮮化。口裏合わせのマスゲーム。アジア人の怖さ見せ付けてやる……ってまあ、中川氏を擁護する気はまーったくないのだけれど、ね。なんだか新聞に「許せぬ」なんて見出し躍っちゃってさあ、みんながみんな民主党のコジュウトみたいになってるのって、息苦しいというかなんというか。
 中川昭一、55歳。
 あの人、好き、でも、嫌い、でもなく…………うーん、なぜか嫌いになれないんですね私。酒による失態、というところに変なシンパシーを感じているようだ。


○追記
R-1ぐらんぷり」……中川昭一さんお出になればいいのに。「小原庄助さん」を替え歌でネタつくったら一回戦で優勝できると思う。
♪なーかーがーわしょういちさん、何でシンショーつーぶした?
♪朝酒昼酒夜酒だいすきでーそーれでシンショーつーぶした〜
♪ハァもっともだーもっともだぁ〜
 
 とかなんとか。仕事します。


○記録
15日毎日
ローマで14日午後に閉幕した先進7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)の記者会見の席上、中川昭一財務・金融担当相は、体調が優れないのか、時折ろれつの回らない口調がみられた。時差ぼけの影響か、疲労によるものか原因は不明だが、イタリア人の政府職員からは「彼はどうしたんだ」という声が聞かれた。中川氏は、白川方明日銀総裁らと会見に臨んだ。中川氏は終始眠そうにまばたきを続けていたかと思うと、白川総裁に対する記者の質問に「何、もう一度言って」と割り込んだり、いきなり語調を強め「どこだ」と質問した記者の位置を確認するなど、不自然な態度が目立った。
 また「アメリカの対策も……、一応……説明を、説明を……受けましたし」と、かなり遅い口調で語る場面もあった。

17日読売
G7には世界中のマスコミの関心が向けられていただけに、中川財務・金融相の記者会見での迷走と日本での混乱ぶりは、海外メディアでも盛んに取り上げられた。

 「記者会見での醜態は、すぐに日本でインターネットの動画サイトで流れ、最も視聴された」とやゆしたのは英タイムズ紙。ロイター通信は一連の経緯を報じたうえで、「厳しい経済情勢の中で待ったなしの予算審議への影響が懸念される」と指摘していた。


14日更新「バレンタインにイクラどんぶり・こちらもよろしく→「私の渡世・食・日記

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