壮大なる愛のプレイ、ようやく終焉 〜『だんだん』日記

この髪型は永遠に

 離婚届を用いた三日間にもわたる壮大な「愛の確認プレイ」がようやく終わりました……(この辺の詳細は14日の日記参照)。
 嘉子と忠(鈴木砂羽吉田栄作)、さんざんっぱら別れ話煮詰めに煮詰めて、離婚届に捺印。そしてしばし無言。見つめ合うふたり。そしておもむろに口を開き
「わしは…………お前が好きだけん!」
(頬に涙が一粒ツーッとつたう。栄作、初の男泣き)
(砂羽、それを見て何かがいきなり解けたかのように)
「わ、わ、わたし……も……(涙)」
(栄作がぶり寄りのハグ。ヨヨと崩れる砂羽。ああ「心の旅」)


 なんだったんでしょうね(笑)。新婚さんじゃないんだからサァ……嘉子って、一度決めたら絶対に引かないタイプだと思ったのになあ。ちょっとキャラがブレてしまったのは残念。うーん……「ドラマ的にハンパなことしやがって」というイラ立つ気持ちもあり、「犬も食わないってヤツですかぁ(誰だ)」という「よかったね」的な気持ちにも、なり。結局は朝ドラ、元のサヤにおさまるのですね。鈴木サヤ。しかし長かった。
妻の家出→押し問答→栄作の昔の恋人(石田ひかり)が突然の結婚宣言→押し問答→離婚届捺印→まさかの急遽こころの復縁
 さぞかし三林京子演じる姑(栄作の母)はほくそ笑んでいることでしょう……。

「素直になれん二人じゃねえ……子供じゃあるまいし(ニヤリ)」
 そげかね……柱の陰で微笑しているのが見えるよう……だんだん。なんだそりゃ。


 あれですね、鈴木砂羽演じる嘉子のねばり勝ち。無口で不器用な栄作演じる漁師の忠(結婚20年目)から「愛の忠誠」の言葉を引き出し、再確認させる。一枚も二枚も上手です。離婚届にハンついてまで言わせた「アイラブユー」。
 もちろん別れは覚悟の上だったろうが、あんな田舎の無骨者に許しを乞わせるなんてたいしたもの。ああ女のホマレ。
多分、砂羽は両者の署名捺印した離婚届を絶対に捨てないはず。これからも「北朝鮮外交カード」よろしく、どこかに深くしまいこんで、何かの折に効果的に使いそう。そんな女の一途と因循をいやらしくなくみせる砂羽、やっぱりいい女優だ。と、二回も褒めてどうする。


○追記
このドラマ観てる方なら同意して下さる方があるかもしれない。あの……「松江弁」ってクセになりませんか。私、「同好の士」を見つけるとつい「そげかね」「あんたもかね……」と使いたくなってしまう。気に入っているのは「そげかね」「なんかね?」「許してごしなさい……(この場合、ひどく暗いトーンでいわねばならない)」この3つ。だからどうした。


14日更新「バレンタインにイクラどんぶり・こちらもよろしく→「私の渡世・食・日記

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