ある意味、「破格」なふたり―石原真理子&玉置浩二

B面のタイトルも香ばしい

 なんたルチア!
 と、えらい古いフレーズが口をついて自分でも驚く。ビックリしましたねえ……玉置浩二石原真理子のご両人。今夜のネットニュースのヘッドラインで私は知った。
「23年ぶり復縁」
 この文字を見たとき、驚いた、というよりは……正直に書くと、笑ってしまった。アハ、アハ、アハハ……そんな乾いた、気の抜けるような笑い。
「23年ぶり復縁!?」
 では、ないのだ。目を凝らしてみたが「!?」はついていない。あ、事実なのね。事実なんだろうなあ。アハ、アハハ。なんでしょうね、なぜか「かつがれている」ような気持ちになってしまう。あのふたりよく見たら「葉っぱをのせたキツネとタヌキ」じゃないのか? 冗談はさておき、ほぼ四半世紀をかけた「より戻し」。すごく驚いちゃってはいるんだが……別段、詳しく知りたいとも思わないこの気持ち。なんなんでしょう。


 あれですね、23年という壮大な年月をかけた「放置プレイ」だったのでしょうか。薬師丸ひろ子との結婚も、「ふぞろいな秘密」(説明不要だと思うが、石原真理子が出した暴露本。玉置によるDVが詳細に書かれていたそうな)も、すべてプレイの当て馬。そうとしか思えない。こんなこと考える必要もないのだけれど。
「やっぱり俺のこと忘れられないんだろう」
「あたしのこと、心から消えないのよ、あの人」
 この手の思い込みが好きな男女って、いるもんなあ。23年間、あの二人はそう思い続けていたのかもしれない。と、ここで思い出されるひとつのフレーズ。
「悪いときは、どうぞぶってね〜 あなた好みの 女になりたい〜」
 奥村チヨの「恋の奴隷」ですが……真理子、23年かけてこんな気持ちに素直になれたんじゃないでしょうか。ぶってほしかったのね真理子。嫌いじゃなかったのね真理子。
「好きだったのよ〜あなた〜胸のおーくでずうっとぉ〜」
 そう、もうこんな壮大なる冗談みたいな復縁話だもの、とことんお二人にはフザけ倒して頂けないものだろうか。石原真理子、「恋の奴隷」「まちぶせ」を結婚式で熱唱。もちろんギターは玉置浩二
 そうだそうだ、このふたりには今後「そっ、そこまでやる……!」ということを徹底的に追求する変種芸能人の道を究めて頂きたい。フリーキーな魅力という妖しい花も、芸能界には必要なのだ。
 いやーしかし悔しいなあ! このふたり、入籍するなら「四月一日」にして頂きたかった……。そうすれば、この「23年ぶり復縁」という字ヅラの持つインパクト、あえて古いフレーズでいうなら「ウッソー!? ホントー!?」という読み手を混乱させるパワー、その禍々しさががマックスに増幅されたというのに。


○蛇足
書き足さずにはおれない。囲み取材で勢いついて区役所直行、というのも凄いではないか。
「今後は結婚ということも?」
「あります!」(以下、玉置)
「いつごろ?」
「すぐです!」
「具体的には?」
「もうすぐ……うーんと、あの、きょ、今日!」
「ええええええええ!?」
 唖然呆然。ホントにその足で入籍しちまっただよ。おらタマゲた。いやはや、今のこのテンションなら、どんなオファーでも受けると思う。すごい愛のグラビアとか出てこないことを祈る。


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