平幹二朗さんにインタビュー

平幹二朗

 発売中の「acteur」(キネマ旬報社)で、平幹二朗さんのインタビューをさせて頂きました。
 なんといいましょうか……「腕が鳴る」というか、なんというか(笑)。


 私はこの方、歌舞伎役者以外で「はて面妖な……」というセリフをいわせたら随一だと思ってるんですね(細かいことをいえば、はて、は第2アクセントね)。
 様々なパラノイアを好んで演じているかのような彼。そんなイメージを持っていることを率直にぶつけることから会話をはじめました。2400字ぐらいのインタビュー。84ページの「ザ・プレイヤーズ」というページです。ぜひ読んでみてください。


 今回のインタビューに入りきらなかったエピソードをひとつ。
 平さん、とてもヨーロッパ的雰囲気がある方だなあ、と思っていたんですね。いきなりクダけた比喩になりますが、日本人で「バスローブ」「ガウン」をはおってギャグにならない数少ない一人、というか。あのヨーロッパ的匂いはどこで身につけたのか探りたくて話していたら(平さんは生まれも育ちも広島でらっしゃる)、ヴィスコンティの映画が好きでよくご覧になっていたのだそう。
 うーーーーん、納得。うーーーーん、ピッタリ。


 と、ここで広がる妄想。平さんで『ベニスに死す』を観てみたいなあ……。しかし問題はタッジオなのだけれど。光々しいばかりの美少年……ときに悪魔的な。いっそのこと日本の時代物に置き換えて「早乙女太一」でやるのはどうだろう。前髪の若衆にして平さん隠居のお侍。シルヴァーナ・マンガーノの役は浅丘ルリ子で鬘は片はずしで。なんという好キャスティングであろうか。自画自賛。そしてすべて妄想。


○追記
どーでもいいのですが、1985年ぐらいにやっていた『花祭』という平岩弓枝のドラマを覚えている方はいないだろうか。あのときの平幹二朗はすごかった……。もうこれ妄執の塊。今回ちょっとその話をしたら「ああ、あれはキザそのもののような男でねえ。どんどん工夫していくうち、脚本もエスカレートしていって……」と色々お話を伺えて、私は幸せであった。


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