私の好きな本屋 その３ COOKCOOP

　楽しいんですよ、ここ！　とにかく、食べること、読むことが好きな人なら一度は訪れてソンはないと思う。
　渋谷の「こどもの城」を上がっていく坂の中程、右隣にある本屋さん。とにかく、食と料理に関する本・本・本！　各ジャンルのレシピ本はもちろん、食材に関する事典、スパイスやハーブ、料理道具、デザートに至るまで、新旧・和洋問わず取り揃えられています。
「ええっ？　それじゃあ、大型書店の食コーナーとたいして変わらないのでは？」
　さにあらず。

　
　なんていうか……もう感覚でしかないんだけれど、
「うわーーーーー、このセレクトした人、ほんっとにおいしいもの好きなんだなあ、おいしいもの好きな人が、好きなんだなあ！」
　そんな思いでいっぱいなんですね、このお店。その気持ちを感じるだけでも、こころよいんだ。

　
　とにかく「検索して片っ端から料理本注文しました！」ってな雑な感じじゃないんですよ。純粋に、好きなんだなあということがビンビンつたわってくる。どうでもいいけどこの「ビンビン」って言葉、かなり死臭がしますね……。
　レシピ集でも、（あえて名前は出しませんが）著者のセレクトがされているのを感じる。有名な方でも入っていない人もいるし、全然まだ知られていない方でもピックアップされている方もあり。
　さらには再販を重ねられている食エッセイの名著も多数あり。ここらへんも厳選されている、いや、選ばれている方の趣味がキチンと感じられて、ますます心地よい。
　個人的に大好きな石井好子さんの名著「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」と、その隣に、2004年に扶桑社から出版されたレシピ版もちゃんと並んでいるのが、いいなー、嬉しいなあ。
　昼は実際にお弁当なども売っているよう。最初入ったとき、店員さんがコーヒーを勧めてくれました。そんなお店です。
　
店内の模様。

　これがそのレシピ版。料理写真のコーディネートが私、好きでねえ。盛り付けは真似られるが、お皿の古い感じのものがいーんですね。特に夏用のガラスの器がいい。ほしいなあ。
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