『ジェーン』でのコラムと、早田雄二さんのこと

よろしくお願いします!

 『ターザン』の姉妹誌は、やっぱり『ジェーン』なわけです。
 14日に発売になった『jane,』(マガジンハウス)、こちらでコラムを書かせて頂きました。
「伝説の日本女子美研究」と題して、映画女優岡田茉莉子さんのことを書いております。


 日本映画黄金時代のカメラマン、早田雄二さんによる写真をゼヒ観てほしい。私が最も美しいと思った岡田さんの一枚を、早田オフィスから厳選してまいりました。
 どうぞ、お手に取ってみてください、よろしく!





 これ、写真の裏に推されている早田雄二さん(1916〜1995)のスタンプです。


 


 早田さんは『映画ファン』『映画之友』などの雑誌を出版していた橘弘一氏の弟さん。今の泰明小学校のそばにスタジオがあったという。今あのへんは銀座5丁目ですが、昔はこのスタンプのような住所だったのだろう。長らく『映画ファン』の写真を撮影し、1959年の休刊後は『週刊明星』『週刊サンケイ』『サンデー毎日』などの表紙を担われていたという。



(こういった展覧会、よく行われているよう。コーディネートしたいなあ。今の感覚ではイマイチ、というスタイリングのものばかり選ばれている。もっといいのがあるのになあ)



 私は早田さんに、ふたつの美点を見い出す。ひとつは、日本画のように一分の隙もない端正な構図の美人画的写真。これはスタイリングが洋物であろうとも強く感じられる資質だ。私が先の雑誌で選んだ岡田茉莉子の写真はドレスにアップのヘアスタイルだけれど、もっとも脂がのっている時期の伊藤深水の日本画の如き情緒がある。
 またそのいっぽう、女優たちがリラックスして寛ぐ自宅でのスナップ写真も、とてもいい。女優性と素顔が適度にミックスされて、「このひと、こんな顔もするんだなあ」という面白さがある。人間関係が撮る写真、というか。


 

名女優―写真家・早田雄二の撮った

名女優―写真家・早田雄二の撮った"永遠に輝く一瞬" (別冊太陽)



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