草磲剛が脱ぎ捨てたもの・2

単なる拾い画です

 やられた……。
 とある方が書いてらしたが、
「これからは『スマップ』ならぬ『スマッパ』でいくのはどうだ」
 というのに私、大笑いしてしまいました。あッははははは、メンバー、この話に乗ったら「粋」だよなあ。その昔「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」なーんて狂歌(?)がありましたが、「公然わいせつなんぼのもんじゃい!」なーんてノリでスマップが脱いだら……うーーーん、結構カッコいいかも。「CM契約なんてクソくらえ!」とかなんとか叫びつつ。
 そう、明日からひとりずつ公園デビューならぬ、公園マッパ・デビューね。代々木公園でキムタク・マッパ。有栖川公園でゴロー・マッパ……連続でああマッパ・GO・GO! 特別ゲストにマッハならぬマッパ文朱さんとかお呼びして、っていい加減ふざけすぎですね……。


 というのも、罪に対して罰が重すぎる気が。
 まあ社会的懲罰は、もう課された思うのがひとつ。一説にはCM降板等で事務所にかかる損害は50億円という試算も(フジ系『とくダネ!』での長谷川豊アナ発言)。もうこれだけで、本人にしたら堪らない枷(かせ)ってもんでしょう。
 それに家宅捜索って……ねえ。世間的にも「そりゃーやり過ぎだろう!」という反応が多かったようだ。うんうん、市井のほうがよっぽど健全じゃなかろうか。警察による、ここぞとばかりの「みせしめ感」あふれる取り扱いにも、アレルギー反応を起こしている人は多いと思う。野村芳太郎×松本清張の名作映画『疑惑』で、被告の桃井かおりが証言者の森田健作に対し、「あんたテキトーなこといって出てきたはいーものの、引っ込みつかなくなって困ってんじゃないのぉ?」と突っ込むシーンがあったが、まさにそんな感じだろう。
「六本木×支離滅裂な芸能人=クスリ」
 イージーな推察から話がドンドンデカくなってしまった。


○鳩山大臣にゲンナリ



 そして鳩山邦夫総務大臣、この方ですねえ。
「めちゃくちゃな怒りを感じる」
「最低の人間としか思えない」
 あはは……良くも悪くも、素直なお方です。なんていうか、この方意味論的に「政界・和田アキ子」みたいな御仁だなあ。
 この発言って、世の中の草磲剛同情論をけっこうな割合で喚起させたんじゃないだろうか。ごもっともなんですけどね、「社会人として節度のある行動を」というご発言。ただ「アルカイダの友達の友達」にいわれたくないというか……あまりこちらだって深慮されるタイプの方とも思えないし。
 何よりも「相手が芸能人だからここまでいってもいい」という安全地帯からの目線を感じるのが、イヤなのだ。それに地デジCMの問題がなくても、彼はこーいう発言を彼に対してしたと思う。この手の非難・叱責というのは、相手が誰であれ揺るぎのない見識のもとに発せられなければならない。彼は中川昭一元大臣の飲酒疑惑騒動のときに同じような怒りをマスコミに発表しただろうか。


○「実害」のある人々は?


 と、ここでいきなり方向転換。
 うーーーーーーーーーん……しかしなあ、なんといっても、私にゃ「実害」がないからなあ。
 というのもですね、事件発覚当日のこと。私はさる映画系雑誌の仕事で、今をときめくO氏の取材だった。スタジオに着くなり、担当編集者が叫ぶように語りかけてくる。
「今日の事件知ってますよねえ……。わたし、今日もしO君じゃなくて剛君の取材だったらと思うと……!!」
 彼女は笑いつつも、半ばマジにおののいていた。そのページは締め切り直前、8ページという結構な分量のインタビュー。これを今から差し替るのは相当な困難だろう。もし取材も済んで校了直前だったら?
 うーん。そーいう編集者、実際にいるのだよなあ。そういう人が「社会的制裁はすでに受けている」なんて私の書き出しをみたら、冗談じゃないよ、ってなもんだろう。
 すっごいつまんないまとめだが……いろいろ考えさせられる一件でした。


○追記
 その後、本日11:30のニュースによると鳩山氏は「最低の人間」発言を撤回。バッカみたい。こういうのって「あやまちはすぐ認めるべき」って考えとは全然違う。浅慮にして芸がない。同じタイプでも表現にヒネリがあって絶対撤回しない点、「田中真紀子」さんを見習っていただきたい。


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