つれづれ・コマゴマ・日々のメモ雑記

映画『ラ☆バンバ』

 なつかしの『ラ・バンバ』のメロディにのせて歌われるハウス食品のCM、ご存じないでしょうか。あの「あらら何か眠いな〜♪」という替え歌に思わず笑っちゃったんですが、『メガシャキ』という飲みもののコマーシャル。


 冒頭、舟をこいでしまう男の役者が、うーん……巧いなぁ! フッと寝入るあの「間」が見事だ。演技だとしたら、かなりの巧者。ささやかなエールと賞賛をおくりたい。こんなとこでおくっても全然届かないでしょうが。


 今日はこんな、いつにもましてコマゴマとしたあれこれをメモ列記。


○白河夜船

 さっき書きましたが、「舟をこぐ」って面白い言葉ですね、日本語の豊かさを感じる。「白河夜船(しらかわよぶね)」、なんて表現も好きだなあ。と、一応調べなおしてみたら、これ本来は「知ったかぶり」という意味なのか。お恥ずかしい限りですが、知らなかった。
「京都を見たふりをした人が地名の白河のことを問われ、川の名と思って夜船で通ったから知らないと答えたという話による」(小学館・言泉)
 グウグウ寝入ることは第二意でした。さっきたまたま読んでいた森繁久彌の『にんげん望艶鏡』(朝日新聞社)にも「グウグウ寝入って白河夜船」という表現が出てきた。続くものだ。



 さらにもまして細かい話。そしてせせこましい小市民的怒りなんだが……アメの話。飴。キャンディ。原宿とかにいるキャンディさんの話じゃないですよ。


資料参考:このかたです。その名もキャンディ・ミルキィ。




ちなみに三人の子持ちでらっしゃるそうです。



○忌まわしき「アメ皮」サウンド


 あのですね、映画館とか劇場でアメ、食べる方けっこういるんですよ。それでですね……あの包装を開ける「パラ・パリ」とした無機質な音が気に障るのは、私だけなんだろうか!?  
 私はひそかに「アメ皮の音」と呼んで忌み嫌っている。しかしまあ、自分でもこんなことにいちいちイライラするのは小さいなあ、性格悪いなあ、ストレスたまってるなあ、と呆れて自己嫌悪してしまうんだなこれが。
 でも、アメ皮音が秋の虫の如く、あっちで鳴き、こっちで発せられると、もーーーー腹が立って仕方がない。またこれが伝染しだすんだ、ひとりが舐めだすと。それも「どーしてこんないいところで?」という静かなシーンに限って舐めだす舐めだす。
 パリ・パリリ・パリ……アメ、あったかくて、くっついちゃったみたいで、なっかなか袋から出てこないの。開けるのに難渋してんの。キ――――ッ! クラシックの殿堂、サントリーホールの反響は素晴らしいんですよ世界的にも。そこで響く「アメ皮」の音たるや……もう「あ、今JC扉5-7席あたりでアメ皮が」と場所まで推測できちゃうほど響く響く。
 「開けるとき音のしないキャンディ」作ったら小ヒットすると思うんだけどなあ。


漱石美内すずえ




 以前ここでもネタにしてますが、39巻ぐらいまでは大名作漫画の『ガラスの仮面』、そこで延々とやっている『紅天女』のものがたり。
 仏師・一真ってのが出てきますが、その彼が「仏像を彫っているのではない。木に仏様が埋まっておられるのが見えるのだ。そしてそれを刀でなぞっているだけだ」
 みたいなことを語るわけです。「おお、うまいことをいう」などと思っていたら、ちゃんと元があったのですね。
先日読み返していた夏目漱石の『夢十夜』の中の「第六夜」に、相当する文章があった。仏師の運慶が仁王像を作る様を評して、こう書かれてあった。
「あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ」
 これもさらに元がありそうですが。



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