映画『イン・ハー・シューズ』&『TABOO』
はい、まず謝ります。
昨日の日記で書いてましたが、ドラマに出てる人の名前誤記してしまいました。
「沼尻エリカ」ではなく「沢尻エリカ」さんです。失礼しました。おあやや親におあやまり。
さて、週末にかけて試写2本行ってきました。 今日はそのレポート。
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2006/04/07
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キャメロン・ディアス主演のコメディ。 共演にトニ・コレット、シャーリー・マックレーン。
姉と妹がお互いのコンプレックスや不満、愛情をぶつけ合い
確認して絆が深まるというのが、乱暴なあらすじ。さて。
「大甘」でベタなコメディだと思う。
すべてが想像通りの展開、そして「やっぱりね」なオチ。
だけど、私はこの手の作品決して嫌いじゃない。
そういう作品ってうまーく作らないと乗れないもの。
非現実的な「嘘」、ご都合主義の展開を観客に飽きさせず
「ありえなさ過ぎ」と思うヒマを与えないようにするには
緻密な計算とプロの仕事がなきゃ無理だもんな。
テンポも構成もしっかり考え抜かれて、一瞬も退屈せず楽しめました。
まあキャメロン・ディアスったらハリウッドのトップ女優だというのに
「お運び」の役が似合うこと似合うこと。素晴らしい。
シワッシワで可愛いというのが、凄い。笑ったときに独特のエモーションが出るよなあ。
姉役のごひいきトニ・コレット、「ミュリエルの結婚」のあの女優です。
この人のすごいところは、ちっとも綺麗じゃないのに
「嬉しいわー!」「やったわー!」と気分が高揚すると
パーッと「ああ可愛いなあ」と思わせるパワーですね。もう「ミュリエル…」から
11年も経ってしまいましたがその威力は衰えず。
それって祖母役のシャーリー・マックレーンにもいえることで、
このかたも全然美人じゃないけど、(小難しい言い方になっちゃうが)
エモーションの「量」を自在に操れるんだよね。
観客の注意をひきつけておいて、肝心なところで
「悲しい」「嬉しい」という感情がドッとあふれでる。
大きい感情を小さい表現でしっかりみせられる女優ですね。
うまいなあと再確認しました。
蛇足ですが…誰も賛同してくれないと思うが
この映画の中のシャーリーが私「原千晶」に見えて仕方なくて…。
「わかるわ」という人、連絡ください(笑)。
『TABOO』
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お騒がせボーイ・ジョージの半生を
自らがプロデュースしたミュージカルの映像編集版です。
2002年製作で向こうでは大ヒットした芝居とか。
まったくひねりのない
「僕はいかにしてゲイとして悩み、苦労し、成功し、辛いことがあったか」
というこれ全編ジョージの一人芝居。
「大変だったんだからあ」的表現の連続が…うーん、シンプルに面白かった(笑)。
そういう見方は多分正しくないんでしょうが。
人間の見方、描き分け方がものすごく「正道」。
ゲイの描き方がもんのすごく「王道」。
この人屈折してるようでしてないんだなあというのが発見でしたね。
って、はい、そういう見方は多分正しくありません。
なんていうか、奇をてらってるっぽいファッションやセットが
これでもかと出てきますが「アヴァンギャルド」っていう言葉の80年代的理解って
こうなるのでしょうかね。わかりやすい破壊的デザイン。それって当時の再現なのか、
それともボーイ・ジョージ的スタイルなのか。
実際に狂騒のリアルタイムを大人として過ごした方に聞いてみたい。
ボーイ・ジョージ役の男の子がそっくりでびっくり!
ボーイ・ジョージが無残な老醜でがっかり!
本当にストレートな栄枯盛衰物語ですが、
「カーマはきまぐれ」の大団円についのってしまう自分が嫌だけど、好き(笑)。
なんですかまったく対照的な「王道」ストーリー2本でした。
●写真
現在のボーイ・ジョージ。
外人の男ってどうしてこうも…。これをかんがみるに、我らが日本が誇る「ピーター」は
やはり驚異と言わざるを得ないだろう。何が。ちなみにジョージ、職業は音楽プロデューサーの他に
「ゲイ・コメンテーター」の一面もあるのだとか。
それって日本でいうところの……日景忠男みたいなものなのだろうか。わからん。