「野球」の常識ってどこまで必要?

よよいのヨイ!

野球ってちょっと前までは
一般教養として「必須科目」だったように思える。
そう…私が小学生だった20年前ぐらいまでは
かなりの勢いで日常会話のネタのひとつだった。
知らない者同士、それも仕事上のつき合いなぞ、まさにその辺から会話が始まり
お互いが歩み寄る手立てだったのではないか。
今でもスーツ族たちの一部はそういった傾向が強いようだが
マスコミ関係で強要的に野球の話題に興じねばならない空気は、ほぼないと思う。


ああ……よかった! 現代に30代として生きれて。
もし私がちょい前に会社員だったら超ハブで
それはそれは肩身の狭い思いをしたことだろう
つい先日もやってしまった。
某社でアルバイトの女の子達と喋っていたときの話
「こないだアタシ達バッティングセンター行ったんですよ」
「へえ、すごいじゃん」
「私なんか20球も打ったんですからァ」
「ふーん、んで誰が投げたの?」
「―――――(シ――――――ン)」


なかなかないですよ「絶句」という言葉の意味を理解できる機会は。
今思い出してもあのときの周囲5mのヒキっぷりは凄かった。
いやあ素晴らしいヒキだったわ。心はもう「松方弘樹世界を釣る」って感じ。
大抵この話をすると「それネタでしょ?」という反応が返ってくるか
「あ、ははは」みたいな渇いた笑いが巻き起こります。
大体「バッティングセンターレベルで野球分からんとか言われても」という
戸惑いすら巻き起こる。ねえ。
「日本人として生きてくれば
耳学問で覚えるはずの最低のレベルすら達してない」
なんてお叱り受けたことも。いいじゃんか。


私はつい去年まで、野球選手というものが攻撃と守備の両方をやる存在とは知らなかった。
(神明誓って言うが、作ってません)
テレビで松井が守備にまわってるのを見て「へえ、この人守りもするの」と
言ったときの相手の顔はいまだに熱くまぶたに焼き付いている。
「真実だけが人を動かしえる」というジャーナリズムの真髄を見ましたね。嘘だけど。
人間が本当に驚いたときはあんな表情になるんだなあ。
うっすら「おかわいそうに…」という憐憫の情が混ざっていた気もしなくもないが。
まだまだあるんだこんな話。もういいだろうけど。
「ウチュウカンに飛びました!」なんてアナウンス聞けば
「宇宙までだなんてまた大げさだねえ…プッ」なんて真剣に思ったりして。
「2.5ゲーム差の意味を答えよ」という問題を出されたときは
真剣に「一回引き分けってこと?」と答え失笑を買ったり。
いやだからネタじゃないの信じてお願い。
以前勤めていた会社では逆に面白がられて、よってたかって問題をだされ
かえって知識が増えてしまい「せっかくの面白い存在を教育するな」と
上司からお触れが出たほどだ。あほか。
これからも新ネタを作らないように、ちょっとはプロ野球ニュースでも見っぺかね。
ちなみに、まだ球団全部は言えません。


●写真
これは野球拳。これならできる?