動物の看護師さん from 北海道

動物のお医者さん (第1巻) (白泉社文庫)



北海道から友人が上京。
彼は動物の看護師になるべく北海道の地に赴き
就学していたのだが今年の春から本格的にプロとして働きだした。
名作漫画、佐々木倫子の「動物のお医者さん」のような
世界かとワクワクして話を聞けば、現在のペット産業のダークな部分を
早くも垣間見ているよう。
ミニチュアダックスやチワワの爆発的なヒットのあとの
捨て犬問題は相当深刻なんだとか。
無責任な飼い方による疾病の急患はシャレなんない数だという。


なんで一部の人間はペットに異常な執心をするのか
とかいう問題はさておき、
彼との会話の中で一番関心を持ったのは
「オオカミからかけ離れた形態のものほど弱い犬」
というコメントだった。
現在の犬は、人間がオオカミを品種改良して
改良して改良し尽くしたタイプがほとんどなんだそうで
そのスタイルに差異が無ければ無いほど、野生に適しているんだとか。
つまりチワワやミニチュアダックスなんて弱者の極みな訳ですね。
まあ弱いものほど「愛玩」になるっちゅうのは
これひとつ真理なわけだが。
頼みますから愛玩は結構ですけど、愛玩奴隷にしないでね。
生殺与奪の権利は飼い主にないのですよ
なーんて心にもないことを。
飼い主はペットをお金で買った以上、どのようにペットを扱おうが
かまわないんだと私は思う。
命を粗末にしようがケアをしなかろうが。
ただ、その人の心が荒むだけだ。


●追記
なんかこんなラスト自分っぽくなくて
嫌だなーマジっぽいなーと思ったのでバカネタをひとつ。
動物看護師って英語で「アニマル・ヘルステクニシャン」っていうのだそうです。
ヒョウ柄のナース帽かぶったお姉さんが「カモ〜ン」と
いってる姿が目に浮かびます。