素子、真須美、そして平家蟹―私の変な欲求

やっぱ益子直美は邪魔なのかしら

「誰かに似ている」「どこかで見たような……」
――そんな思いがひとたび胸をよぎると、
私はいてもたってもいられなくなる。
誰に似ているのか突き止めなければ
気持ち悪くて仕方ないのだ。
我ながら変な習性だと思うが仕方ない。
先日もそんな事があった。


電車のはす向かいに座った男性を見た瞬間に「ハッ」とする。
はげしい既視感。しかし……わからない。
なのに、どこか見覚えのある人物なのだ。
失礼だがさしてパッとしない中年男性で、
芸能人とかの類いに似ているというわけでもなさそう。
これはデジャヴ?……ああ…気持ち悪いっ!
絶対見たことあるよと苦悶の表情を浮かべる
ハクオーに周囲がざわつきだした瞬間
パッとひらめいた! 
いま話題の元・一級建築士とよく似ていたのだ。
ああスッキリ! ああ嬉しい! 何が。
でも本当にすがすがしい気分だから仕方ない。
ちなみにそのかたは大変豊かな黒髪をたたえていた。
だからすぐわからなかったのかもしれない。


明らかに似ているのに
「似てるね!」と言いにくい、
また言えないパターンというときも苦しいものだ。
私の友人にものすごく「大林素子」に似ている人がいるが
いまだに「似てますね」と言えずにいる。
素子には悪いが……やっぱり「危険な賭け」感が否めない。
いや言わなきゃいいだけの話なんだが私のどこかに
「言っちゃいな〜♪言っちゃいな〜♪
言いたくなったら言っちゃいな〜♪」
とそそのかすピンクレディーのような小悪魔がいるのだ。
もうひとつ「人間以外ものが浮かんでしまったケース」
というのもある。こんなこと思ったが最後、
苦しくて悶絶してしまう。
ああ、性格悪っ! でも誰かに言いたいっ!
思い切って告白するがかつて私は知り合いを
「あ、平家蟹に似ている」と思ってしまったことがある。
さすがに反省した。しかしそれ以来彼女を見るたびに
「海の底にも都はあろうぞ」なんてフレーズが
頭をよぎってしまって困った困った。
小悪魔じゃなくて完全に悪魔ですね。
我ながら、ひどい性格だと思う。


こんな人もいる。
私の知り合いにもどう見ても
林真須美」にしか見えない人がいるが、
彼女は「最終兵器」としてそのことを活用しているツワモノだ。
誰かと知り合ってとする。
そしてちょっと経って、お互い打ち解けてきた頃おもむろに
「私よく真須美に似てるって言われるのよね」
とぶちかまして相手の困ったような、それでいて笑いを
抑えれないような妙な表情を堪能するのだという。
それを見て「言いたかったんでしょ〜」とか言うのだそうだ。
そして大抵の人は「エヘヘ」みたいな顔をするとか。
そりゃそうだ。


それを見て楽しむエンポリオ真須美も悪趣味だが
そんな困惑半分、笑い半分の表情をたたえてしまう
リアクションってやっぱり、「似てる!」と思った以上、
それを口に出してしまいたい欲望って多くの人が
持っている証拠だと思うのだけどどうかなあ。
まあ、すべての人が持つ感情ではないでしょうが、ね。
我ながらくっだらない考察でした。



ごめんねえ好美ちゃん。


●今日の一食
新宿御苑「礼華」
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0301/C0000000471.html

どのメニューもはずれないという奇特なお店です。素晴らしい。
さすがに最近は無理ですが、外に3席あって御苑の緑が望めます。
いやあ、ここの席でよく晴れた昼下がり
ランチを頂くのがサイコーに気持ちいいです。ビールすすみます。
この秋はそれがしたいがためによく仕事前倒しで頑張って休みとったりしたぐらい。
それぐらいここの「海鮮焼きそば」はオススメです。
別に香草と黒酢を頂いて食べればもう……ああ幸せ。
昨日は「黄ニラとエビの炒め物」「麻婆豆腐」「棒棒鳥」など
いろいろ頂きましたがどれもほどよく美味しい。
油っぽくなくもたれず量も適量で二人で行ってもいろいろ楽しめます。
こんなにベタ褒めするのもなんですから一言だけ言うと
クラゲはとられないほうがいいかもしれません。
クラゲは人形町「明華園」(中央区日本橋人形町2-2-2 03-3666-7260)を
食べるとほかのは中々食べられません。ああ、うるさいですね。


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