「デブ」で拘留29日

このニュース結構読んだ方も多いでしょう、
市議会議員がスナックで女性客に「デブ」と連呼、訴えられてしまった話。
このニュースって聞いた人のキャラクターによって
興味がわくポイントがそれぞれ変わるだろうなあ、という変な印象をもちました。


ポイント1:訴訟を辞さないほどの「デブコール」とは
いったいどの程度のものなのか!?


私が興味を持ったのはここです。
やったことありませんが「訴訟を起こす」なんて
ものすごく面倒くさいことに違いありません。それにその後訴えた人から
恨まれること間違いないでしょうし。うーん、何がそこまで怒らせたのでしょうか。
普通に何回か「デーブデーブ」と罵った程度ではないのでしょう。
ちょっとはひねりが入っていたはずです。
「クソデブ!」「ゲロデブ!」「うすら汚れデブ!」
ああ、こんなんじゃ「訴えてやるっ!」といきり立てません。
私の想像では、とても思いつかなそうです。


2:デブということは果たして
「人格を無視した卑劣極まりない言動」(裁判官発言)
ってほどのことなのか。


いや、いけないことだとは思いますよ。
けれどもちょっと刑が重過ぎると思う。マスコミが一般人誤報しても
罰金刑より重い罪なんてつかないでしょう。実際のやり取りを知らないけれど、
「法の悪例」になる可能性が高いんじゃないか?
だいたい「女性の容姿をどうこう」って考えもフェアじゃない気がしますけどね。
じゃあ男性がこの訴えを起こしたら、この裁判官は棄却する可能性が
あるということになると思う。
そういうコメントする次元で、私はこの裁判官の判断軸を疑います。


3:だいたいそこの店のマスターないしママの責任だろう


これさる友人が言ったことですが
まさにそのとおりだと思う。自分の店でこういうことが起きて
きちんと治められないなんて店の恥だ。そういうふうにならないようにキッチリ
自らも詫びて詫びを入れさせるのが筋だろう。それにどうしても謝らないなら
店から追い出すなり水でもぶっかけるようなケジメをつけていたら
女の方だってここまで怒らなくてもすんだんじゃないか!?


などといろんなことを。もちろんいけないんだけどねえ。「悪口」って
うまい人が言うと最高の話の種なんだけど
下手な人がいうと殺意すらうむからなあ。
あと思ったのが、「デブ」でこんな判決してたら
これから訴訟増えて大変だろうなあ、などとありきたりに
終わってみました。


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●記事前文
スナックで女性客を「デブ」とけなしたとして、侮辱罪に問われた山梨県大月市大月町、同市議小俣武被告(55)の判決が19日、都留簡裁であった。

 丸尾真実裁判官は「人格を無視した卑劣極まりない言動」として、求刑通り拘留29日を言い渡した。甲府地裁によると、侮辱罪で拘留刑が言い渡されるのは珍しいという。

 小俣被告は公判で、一貫して「見ず知らずの女性にそんなことを言うはずがない」と主張しており、判決後、「冤罪(えんざい)の典型だ」として控訴した。

 判決によると、小俣被告は2004年9月30日夜、知人男性と大月市内のスナックを訪れ、居合わせた客ら10人のうち初対面の20歳代の女性客に対し、知人男性とともに数回「デブ」などと言って侮辱した。

 女性客が被害届を出し、大月署が2人を都留区検書類送検していた。

 丸尾裁判官は「初対面の女性に、身体的特徴を挙げて侮辱した責任は軽視し難い。歓談を楽しんでいたところ、唐突に『デブ』などと言われた被害女性の感情は察するに余りある」と述べた。

 小俣被告は市議一期目。知人男性も侮辱罪で在宅起訴されたが、公判で発言を認め、科料7千円の有罪判決が確定している。
(読売新聞) - 1月19日21時47分更新