リメイク『犬神家の一族』に挑む市川崑・90歳
女優を闘わせ、底力以上の「はっちゃけぶり」を
引き出すことにおいては日本映画界最強の監督、
あの市川崑がなんと御年90歳でふたたびメガホンを
とられるそうです。しかも女優【狂乱】映画の中でも屈指の名作、
あの『犬神家の一族』を……。 監督、撮影中に逝かないよう祈るばかりです。
「あんなに完成度の高い前作をなにもわざわざ……」
という気もしますが、ここはひとつ楽しみに公開を待ちたいものです。
気になるポイントを報道記事の中からピックアップしてみましょう。
(映画に関するネタバレありです、犯人など知りたくない人はご注意ください)
●「CGなども使用して現代の『犬神…』 を作ってみたい」(崑発言)
いったいどこのシーンに……。
まさかあの名シーン「池から足にょっきり」とか「菊人形首ゴトッ」を
CGでやっちゃったりしちゃうんじゃないでしょうか……。
それはやめてほしいなあ。ちょっと安いぐらいが禍々しいのに。
この監督昔から「新しいこと・新しい技術大好き」
人間なんですが、90歳にしてなお「わーいCGだぁー」という声が聞こえてきそうな
崑ちゃん、 誰も何もいえないでしょうし、
『竹取物語』のような結果にならないことを祈るばかりです。
よっぽどこのあとに「ドモホルンリンクルを使っています」
と続けようかと思いましたがやめました。
大丈夫なんでしょうか。あまりに老けすぎな金田一というのも想像がつきませんが、
もうこれは「歌舞伎」なのだと思うしかないでしょうね。
やっていただけるだけで有難いことなのです。
兵ちゃん、自分でも言ってます。「走るシーンが少なければいいな」
息切れする耕介じゃ 話しになりませんものね。あと金田一といえば名物
「フケ落とし」シーンですがやるんでしょうか。
「そんなに分泌物でねえだろ」とツッコミどころにならないよう祈るばかりです。
あ、ひょっとして金田一の風貌にCG使うのかしらん。
●21世紀の「犬神三姉妹は誰に!?」
ここですよここですとも私がもっとも気になるところは。
お願いだからこのキャスティングだけは
安くすまさないでほしい。頼むから。プリーズっ!
誰だ俺は。ちょっと予想してみましょう。
【長女・松子】
前作では高峰“フルムーン”三枝子先生が妖気たっぷりに演じて下さいました。
このかた、この役以前は「上品清純路線」を貫かれていた大女優で、
「えええお三枝さんがシリアル・キラーなんてッ!?」という
意外なインパクトも合わせて世間の度肝を抜いたようです。
そこで私が願う21世紀の松子は「吉永小百合」様、このかたに是非やっていただきたい。
岩下志麻やら小川真由美、三田佳子では普通すぎます。
出てきただけで犯人です。しかし現実的には崑お気に入り「岸恵子」という線が
濃厚ですが……いかがなりますことやら。暇だな俺。
【次女・竹子】【三女・梅子】
この映画の重要なポイントはこの二人です。
ここが安っぽいとドーンと映画の格が堕ちます。
21世紀版「松子=吉永」と想定した場合、私が推したいところは
「竹子=栗原小巻」これです。 サユリストもコマキストもまとめて映画館動員。
もらったも同然ですね! どこが。「何コマキストって?」という若い子たちの声が
聞こえてきそうですが、こういう「キチガイ」めいた役、結構うまいんですよ。
ブレヒトとかばっかやってないで、「俗」な役でハジけてほしい。
さて三女、草笛光子さんが俗たっぷりに演じたこの役は
「山本陽子」さんにご登場願いたい。
こういうオカルトっぽい世界に陽子はドンピシャ(死語)。
かつての名言「美しさをキープするためにはどんなことも惜しまない」
(@『徹子の部屋』)という執念が市川ワールドに炎上することでしょう。
などと好き勝手書いてきましたが、まあ楽しみな限り。早く観たいものです。
あ、蛇足ですが川口晶先生が演じた「小夜子」は
なんとしても「若村麻由美」に演じて欲しい。湖畔で狂った麻由美が
大蛙もってさまようなぞ想像しただけでワンダフル。ホント暇だな俺。
島田陽子がかつて演じたヒロイン・珠世は「松嶋菜々子」が演じるとか。
うーん、どうでもいいなあ。
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