町山智浩氏、「ブログテロリスト」に遭う

すいません、今日は本当に詰まらない話です。
え? 「いつも」とか言わないでくださいよお願いだから。
ちょっと自分の気持ちを整理するためにも、書いてみたいのです。


■■本題■■

町山智浩さんの文章がすごく好きで
たまにブログをのぞくのですが、
ある日の氏の日記を読んですごい衝撃を
受けてしまいました……というか絶望的な気分。
ホテル・ルワンダ』という虐殺をテーマにした
映画のパンフに寄稿した、町山さんの文章をめぐって
彼の意見と、それに異を唱えるあるブロガーの
やりとりなんですが、これが……想像を絶する意見で、
私はものすごく悲しい気分になった。落ち込んだ。
プロの物書きというのは、こんな「ブログテロリスト」まで
覚悟して生きていかなければいけないものなのか。


町山氏はこのことを「脱力」と表現していたが、
私は読んで「絶望」してしまった。
こと細かいやり取りは、もしも興味のある方がいたら
下記アドレスから読んでいただきたい。
私が経過要約しても、このブロガーからしたら
「なんの読解力もなく曲解ここに極まれり」という結論に
なってしまうだろうから。
私の意見・感想だけまとめてみる。


ブロガーの意見:「お金払って買ったものに何を言おうと勝手」
このスタンスはおおむね正しい。
だけど、自ら町山氏のブログにリンクまでしてきて読ませておいて、
彼が「もの書き」として最低限のモラルをもって反論したのに、
(一笑に伏そうと思えば出来たはずだが、彼はしなかったんだ!)
「私は知らないことは知らない、虐殺あったときにその場所にいなかったのに、
なぜそれが分かる」という理論だけで彼の言い方を否定し、愚弄する。
(プロなのに私の言ってることも分からないの?的書き方は
真摯な態度とは到底思えないので、あえて「愚弄」という表現を使いました)
「ブログモラル」「ネットリテラシー」「礼儀」という言葉の限りない破壊と、
読み手への挑発。


よくブログを「これは日記でプライベートなものだ」と
主張する人がいるが、 私はそうじゃないと思う。誰にでも目につくところに
置いてある以上、そこに発表した以上、「読み物」なんだ。
もちろん「タダ」である以上、流通されて発表された商品とは意味合いが変質する。
私が言いたいのはただ一つ。
「なんらかの意見を発表する以上、異論反論には受けて立ってほしい」
そして自分が到らないことがあったと思うなら、
「すぐに認めてしかるべき」だと思う。
誰に読まれても仕方ないところに意見発表してるんだもの。
そして触れている内容が政治的なものなんだもの。
「差別」という、もっともデリケートな部類に
属する内容なんだもの。
とても悲しいことは、このブロガーが様々な反響を、コメントとして多くの人から
寄せられているというのに(もちろん読むに耐えないコメントも多いのだが)
真摯な態度で文章を書いて、真っ向から反論してきた
人たちに対してなんのコメントバックもしていないことだ。
もちろん、する必要もないのかもしれない。
だけどあなたは、「書く」ことが好きなんじゃないの?
芸術や自然に触れて湧いた感興を、「文字」と「言葉」という
この無限大の可能性を秘めたツールを使って永遠にすることに
少しでも惹かれたから、「ブログ」をはじめたんじゃないの?
そしてそれを読んでくれた人に対して、なんの感謝も嬉しさも生まれないの?


彼女の真意などわかるべくもない。
だが、「書く」ということをあんまりナメないほうがいいと思う。
なんらかの政治的やら芸術的意見を述べるということは
必ず異論や反論を生むことなんだ。
そしてそこに応える、なぜそういうことを言われたか突き詰めることで、
はじめて自分だけの「思想」「論理」は生まれてくると思うのだ。
それが出来ないなら、そこを避けるのなら、少なくとも「政治的」な問題で、
人に異論をつけるようなブログを発表するべきじゃないと思うし、
せいぜい「今日は梅の花がとっても綺麗」みたいな内容にとどめておくべきだろう。
はっきり言うが素人が「朝鮮人虐殺」「人種差別」「過去の捏造」みたいな話題に
触れるもんじゃない。私だってちっとも書けねーやい、そんなこと。度胸がないからね。


そういう覚悟のないまま膨れ上がるブログブームそのものに、
ちょっと恐怖感を覚えたりなんかして。
そのうち冗談じゃなく「ブログ殺人」だって、真剣に起こりかねないだろう。
私には分からないが、匿名の書き込みもととかも、そのうち出所暴かれるテクとか
生まれてくるんじゃないだろうか。
……はぁー……あまりに衝撃的だったので、勢いで書いてみました。
マスコミ論なんて大学だって考えたことないのに。
失礼しました。


町山氏のその日のブログ
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060225
ブロガーの反論のブログ
http://blog.livedoor.jp/mahorobasuke/archives/50496546.html


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