95億円ポケットマネー・宇野康秀さん

ヒルズ族の「兄貴分」だそうです

いるもんですねえ……そんな言葉しか思い浮かびませんでした。
最初は何かの冗談かと思いましたが、「95億円ポケットマネー」で
フジ持分のライブドア株すべて買いあげたUSEN宇野康秀社長、
その人となりが昨日から連日の報道。ちょっと簡単ご紹介。


大学卒業後に人材派遣業を起業し成功。
現在のUSENを起こした父君の急逝によって両社ともに統括。
社名を旧「大阪有線放送」から「USEN」に変えイメージチェンジを計ったり、
ブロードバンドにも早くから注目して取り入れ、業績アップに尽力。
また実業家独特の「アク」の風貌とはかけ離れた洒脱な雰囲気、
ひとことで言って「いい男」の部類だろう。
いやー「申し分ない」ってこういう事言うんですかね、ミソのつけようがない。
うーん、カンペキ。


みのもんたやらジャーナリストの嶌信彦氏まで
本日の「朝ズバッ!」では絶賛。「親の資産に頼らない」「これこそ起業家」
といったようなコメントで、他のどの番組でも同じような好意的意見が聞こえた。
マネーロンダリング」「企業買収」といった言葉に疲れ、
「株で金儲けなんて虚業だ!」と叫びたかったある世代にとって、
彼はとても好ましい存在に映ったに違いない。


と、彼への賞賛を聞くたびになぜか私は虚しい気持ちになる。
(別に羨ましく思ってるわけじゃあない)というのは、
遠からず彼を持ち上げてるメディアが、手のひらを返したように
「アラ探し」をしている姿が目に浮かぶからだ。
マスコミは「下げようがない」人間が大好きで、そして大嫌いなメディアだ。
これから暫くは宇野さんのこと「本当のセレブリティ」「新の企業家」として
持ち上げるだけ持ち上げるだろうが、「どこかに穴があるはずだ!」と
血眼になる日が必ず来る。ネタのマッチポンプ
もちろん私が心配するスジでもないし、
彼は物凄くクレバーなんだろうから平気とは思うけど。


ただ私は、このところジェットコースターのように、
マスコミが持ち上げては落としまくる「毀誉褒貶(きよほうへん)な人々」が
とっても多くて、なんだかゲンナリしてしまうのだ。