酒井美紀の知性

「白線流し」も早10年前

土曜日は桜もまさに満開、
極楽的な快晴が一転して、昨夜は春雷でした。
けれど雨も風も強いのにさして寒々しい感じがせず、
荒れ模様の夜に春を感じた不思議な日曜日。
不思議といえば、この2〜3ヵ月ぐらい東京は微震がとても多い。
うちは古い木造の2階なので、揺れると
ダイレクトに家全体がシェイク。結構なスリル。
毎度揺れ始めるたびに「とうとう来やがったか、関東大震災めッ!?」と
怯えてしまうような、それでいて地震に「慣れっこ」になっているような、不思議な気分。
日本人って地震に慣れっこですよね。いいんだか悪いんだか。
ここまで微震が定期的に続くことって最近なかったように思うのに、
「来るべき日に備えて」とズーッと言われ続けているのに、
ちょっと揺れておさまると、不思議に「はい考えてもしょうがないよ」という
心のリセットボタンが押されちゃう。スッと日常に戻ってしまう。
これって世界共通の心理なのだろうか。いいんだか悪いんだか。


日本一の女優・酒井美紀



いやあ……昨日の「ウルルン滞在記スペシャル」(TBS系列)
ご覧になった方も多いでしょうが、本当に素晴らしかったッ!
感動しましたね酒井美紀さんの女優根性には。
なんと7年前のオンエア(当時21歳!)というが私はまったく知らなかった。
タイの山あい、ポーカレン族という部族が住む村に
酒井さんが行って過ごすのだが、そこで彼女が体験した食生活というのが
ネズミ、トカゲは序の口で、蛙の姿煮、カブトムシ炒め、
タランチュラの炭火焼などが次々に供される。
そして彼女は、それらを臆することなく食べ、味わい、団欒を共にしていた。
その「いただきかた」に、私はすっかり感動してしまった。素晴らしいと思った。


彼女の食べ方には「ためらい」というものがない。そしてためらいの無さの中には、
「相手の好意」や「ご馳走」として出してくれていることへの思いやりとか、
謙虚さが見える。そこに、私は感動したのだ。他文化に対する敬意、といってもいい。
よくある「ゲテモノ食い」番組だと、
「こんなものをこの国は食べる(信じられないねえ)」
「タレントが我慢してそれを飲み込む(よくやるねえ)」
「タレントが泣く・叫ぶ(かわいそうだねえ!)」という
「三段見下しの快楽」方式で視聴者は愉しんでいるわけだが
(はい、思いっきり皮肉です。だけど私は真実だと思う)、
彼女の食べっぷりはそんなものが微塵もなく、爽快ですらあった。
女性タレントとして生きるなら、ためらってとまどって
「可愛い」そぶりや媚態をタップリ見せてから食べるやり方もあるだろう。
しかし、そんなイージーで頭悪い行動、そういう風潮に流されない彼女の姿勢は
まったくもって、あっぱれだ。
あとで告白していたが、彼女もタランチュラそのままの串焼きなどには、
結構な抵抗感を覚えていたよう。そりゃそうだわ。
実際の絵を見たときさすがに私も怯(ひる)んでしまったもの。
けれど、「こんなもの食べるの嫌!」「信じられない!」という表情を
おくびにも出さなかった彼女は、本当に上品な人だと思った。
いやあ、間違いなく食べ物関連の仕事させたら日本一だ。最高!
テレビ好きの友人に言わせるとこの回は
「もはや伝説」レベルぐらい有名らしいが……うーん、見逃していた。
遅ればせながら酒井美紀に注目したい。


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