「ブルー・ベルベット」の製作ドキュメント

主題歌が今も耳に残る

こんにちは、菅直人がかつて「麻雀点数計算機」を発明、
特許まで取っていることに軽く驚いてる白央篤司です。
ウチの近くには大学があるんですが、前を通ったら大きな国旗が
かかってて「何ごとか!?」と思いましたが入学式なんですね。
中は「銀座マギー」なオバサマでいっぱい。
世間はそんな季節かー。春なのだなあ。


さて今更ですが、映画DVDの特典映像ってのは見逃せないですね、
特に名作洋画のDVDは、メイキングやら製作にあたっての
ドキュメンタリー・フィルムまで付いていることも。
それ見たさに借りなおした3本のドキュメントが
とっても傑作だったので、ちょっと紹介。

●『ブルー・ベルベット


いうまでもなくデヴィッド・リンチ、1986年の傑作ですが、
近年作られたらしい主要キャスト・スタッフ勢揃いのドキュメントも最高。
製作過程や作品化までの経緯はもちろん、俳優の肉声もタップリです。
「デヴィッドはまるで“ボーイスカウト”みたいな奴なんだよ」
デニス・ホッパーはじめスタッフの証言がまず興味深い。
彼はとても紳士的で優しく、下品な物言いなど決してしないタイプなんだそう。へええ。
デニス・ホッパーの「FUCK」の言い方を演出するときも、決して単語そのものを言わず
「4文字の言葉はもっと激しく言ってくれ」というように婉曲な表現をするんだとか。
デニスはそれで結構からかったようで、インタビューでは懐かしそうに笑っていた。
(というかこのドキュメントの中ではデニスのインタビューが一番笑える。
役作りの話を振られた彼、「ああ、それはLSD中毒だったときに見た幻覚を
参考にしたんだよ」とかヤバ過ぎでもう笑うしかありません)
その他イザベラ・ロッセリーニ(大好きだった……しかしこの映像だと寄る年波に
勝ててない印象。ちょっと「迫文代」みたい。ショック!)の役作りの緻密さとか、
公開当時不評だったのが、あの「ポーリン・ケイル
(権威ある雑誌『ニューヨーカー』専属だった映画批評家
著作『映画辛口案内』は名著!)が称賛したことから
火がついてヒットしだしたことなど、どれもこれも
聞き逃せない情報がいっぱい! リンチ・ファンは絶対観たほうがいいですよ。
他の作品はまた明日。


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●今日の一食
渋谷・東急東横店B1「サイゴン」のフォーセット(ベトナム料理)
http://www.saigonr.co.jp/foodshow.html



ここ、いわゆる地下食堂「イートイン」です。
頼んだらすぐ出てくるので時間ないときでも便利。渋谷駅周辺で美味しいものを
サッと食べたい、と思っても至難のワザなので、困ったらよくココで食べます。
私はタイ・ベトナム・中華メシ屋は「香草・パクチー」を頼んだら
「タダ」で出してくれるところは間違いない、という勝手な判断軸があるのですが、
ここはそれを満たしてくれます。それだけでいい食堂です。写真は鶏のフォーセット。
なんかフォト大きく見えますが実際はミニサイズ、あっさり味で
女性客のほうがいつも多く賑わってます。蒸し春巻き、揚げ春巻きが
1本ずつついて900円。ニョクマムをたっぷりかけてどうぞ。