「FOMA らくらくホンⅡ」のCM
やはり大竹しのぶは凄い女優だ……。
あの珍作『黒い家』で見せた恐怖演技を
たった15秒でやすやすと超えてしまうのだから。
もうご覧になったでしょうか「らくらくホンⅡ」のCMを。
私は見るたびに怖くッて怖くッて……。こんなこと思うの私だけだろうし、
大竹ファンの方々には申し訳ないが書いてしまう。
なんでも「ゆっくりボイス」なる機能があって、
「会話の区切りを利用して、相手の声が通常よりゆっくりしたスピードに調整」
してくれて、相手の声が聞き取りやすくなるんだとか。
CMが始まると大竹しのぶはいつものように喋りだし、
「あたしぃ、早く話されると、何言ってるのか、わかんなく、なっちゃって……」
（だいたいこんな内容）、そこにナレーションが
「相手の話す声をゆっくり聞えるように調整します」と入ると満面の笑み、
「あたしみたいに、なるんだぁ！」と破顔一笑。
ギャーーーーーッ！ なりたくないーーッ!!
かかってくる人かかってくる人「あ、もしもしぃ、あたし、○○、ですけど……」
みたいな口調になるというのか。やめてーッ！ 帰ってーッ!!
このCMを見て「わあ聞き取りやすそう」とか思う人いるのでしょうか。
はい、いるんでしょうね。難聴の方などにとっては朗報の場合なんだと思う。
ただこの「あたしみたいになるんだあ」という表現に私は
「マンセーあたし」なコトダマをプンプン感じてしまうのだ。
大竹しのぶはモチロン下手な女優じゃないし、しっかりと腕一本で生きている
人だと思うけど、最近やけにトークやCM、自伝本など「私」の露出が目立つ。
そんなプライベートの切り売りは松居一代とか名ばかりの女優に任せて、
お芝居だけで女優をまっとうしてほしい。
はい、大きなお世話ですね。
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