単なる雑記と一週間の記録

hakuouatsushi2006-11-26

 こんにちは、チュッパチャップスのパッケージ・デザインがあのサルバドール・ダリによるものだと知って驚いている白央篤司です。そう、このアメって元々スペイン製のものだったんですね、そういわれてみると確かにテンション高い色使いとコンビネーションがダリっぽいかも。
 結構こういうプロダクト・デザインに有名な画家がかかわっていることってあるんだろうなあ。日本だとまず思い出すのが「三越の包装紙」かなあ、おなじみ白と赤のツートン・デザインは画家の猪熊玄一郎さんの手によるものだ。日本が生んだ現代アートの雄なのだけど、もう私はこの人の作品が好きで好きで……色使いのきれいさ、構成配置の妙、大胆だけど一切の誇張がなくて「ああ、こういう光景が見えちゃったんだあ」という素直な感動が晩年の作品に至るまで感じられて、美しいことこの上ない。香川県に彼の美術館があるんですが、もうそこに行きたくってねえ……。 現代アートに興味のある人はその美術館のHPをぜひのぞいてみてください。キッチュでかわいくて鮮烈で、熊谷守一とならんで近・現代日本絵画壇でのごひいきだ。展覧会やらないかなあ。
美術館のHP:http://web.infoweb.ne.jp/MIMOCA/


●日曜恒例・一週間の自分のための記録
月:大林宣彦『HOUSE』を何十年ぶりに再見。そのときやれること全部詰め込んだあざとい作品。自分が楽しむために作っている映画ほど見せられていやなものはない。中目黒へ歯医者に行った帰り神楽坂で打ち合わせ。夜は講談社の編集Nさんと校閲のK(大学の後輩、縁は異なもの)と恵比寿「レスプリミタニ」にて会食。ジロールなど西洋きのこがふんだんに使われたオムレツがうまいー。クロワゼ種の鴨に舌鼓を打つ贅沢な一夜。ワインもヴーヴレイとジゴンダスをおすすめで頂く。われながら分不相応で生意気だな……働かなければ、もっと。
火:昨日の散財がさすがに後ろめたく夕方まで原稿書き、長年の友人Iさんと新宿「呉さんの厨房」にて食事。
水:四谷のスペイン料理にてバイト。『居酒屋兆治』を観る。というか……高倉健が悩み、笑い、耐える、忍ぶってだけでもうみんな(その筋のファン)大喜びなんだろうなあ、たまらないんだろうなあ。その点では完璧な作品。無駄かやけくそか、ってぐらい豪華なキャストで池部良なんてもったいなすぎる使われ方。カラオケスナックのママを演じたちあきなおみが巧い。
木:友人で編集者Nの結婚式、現在はスペイン料理店になっている旧・小笠原伯爵邸にてパーティ。三島由紀夫の世界を彷彿とさせるような華麗でクラシックな内装と建築はさすが。『夜会服』とかロマンティックでシニカルな短編が好きだった。ピンチョス中心の食事で立食、なかなかに素敵な雰囲気。おめでとうございました。
金:この日も原稿とアルバイト。
土:「ヴィノスやまざき」にて友人Iとワインをあーでもないこーでもないと言いながらいろいろ試す。夜は友人Tと彼女のYちゃんと合流して大久保のタイ料理「リムパー」にて。久々に遊びだけの日であった。


●お知らせ
ブログランキングに登録。 どうか1日1クリック↓してやってください。
http://blog.with2.net/link.php?198815
ご意見などはこちら→hakuo-a@hotmail.co.jp