脱ぎたがる男たち(11月29日改稿)
渋谷・HMVの1階入り口に、ドーンと等身大の「DJ OZMA」の看板が置かれている。
いやー……このポスターがすごいんだわ。思いっきり胸と腹筋をさらけ出して、地肌はテカテカ。最盛期の小林ひとみもかくやという脱ぎっぷりのよさ。道玄坂の今は亡き「渋谷OS劇場」のトップダンサーゆかりちゃんだってもう少し恥じらいってモンがあったような。
最近、この手の「せっかく鍛えてんだもんねー。見せちゃうもんねー!」という男子が芸能界に増えてるような気がしてならない。それは一体どういうリビドーなのか。どういう欲求の表れなのだろうか。
ちょっと今日はこの「脱ぎたがる男たち」について考えてみたい。久々の系譜シリーズ。
この筆頭はやはり現在ならば「長渕剛」ですね。かつての「尿検査ヤバそうタレントランキング第1位」の面影はどこへやら、ムキムキの体を意味もなく露出させまくるその姿。奥さんであるかつてのアクション女優、志穂美悦子仕込のトレーニングで鍛えたんでしょうか。さぞかしいいトレーナーなんだろうな、悦子。JACで千葉真一に鍛えられたんだもんな、悦子。ん、待てよ、すると長渕は間接的に千葉ちゃんの孫弟子にあたるわけだろうか。
閑話休題。長渕の後を追うのはやっぱり「高橋克典」でしょう。
フェイタス! ドラマのなんとか課長でもよく脱いでたような。この人の新しいところは「意味なく脱ぐ俺」を「シップ薬の宣伝素材」として活用してるところですね。きちんとお金にしている。ビジネスにしている。立派。これからの克典は、どういうシチュエーションで脱ぎ続けるのだろう。多分奴はありとあらゆる手で来るに違いない。そう、脱げるものなら入浴剤だろうがお風呂の掃除用具だろうが、どんなCMでも引き受けていくんだろう。ああどうでもいい。
そしていささか小粒になりますが腹筋を自慢するタレントといえば「品川庄司の庄司」ですね。もうこの場合「無駄に体がいい」という存在理由しかないのがすごい。そして「お笑いなのに笑いを取ることを放棄して体の良さを訴える」というのを唯一のネタにしちゃってるところが、「情けなさ」を超えて「軽い笑い」になってるところ、実は結構なふてぶてしさ。なぜそこまで腹筋は男を勘違いさせるのか。
そうだ、最近「ガクト」(正しい書き方調べる気も検索する気にもなれん)が、ほぼ全裸のようないでたちでCM出演していた。あの方のナルシズムって、どーにも真剣味が足りないというか、どっか「コンセプト」のにおいがする。面白くない。群雄割拠の芸能界における「キャラ立ち大作戦」の一環のような気がしてならないのだ。
「せっかく鍛えたこの体、見せずにどうする!」
こんな考え方って、どんどん広がっていくもんなんでしょうか。
私は以前、亀梨和也や小池徹平の売り方売られ方、そして視聴者の受け取り方を見て
「完全に男子アイドルは意味論において女子アイドルと同化した、同列になった」
ってな意味のことを書いたのだけど、
(参照:http://d.hatena.ne.jp/hakuouatsushi/20060710 ちょっと改稿しました)
ひょっとしてグラビアアイドル的な男子も近いうちに出てきてしまうのかもしれない。それは同時に、世の女性の「完全おじさん化」をも意味するんだと思う。働く女性は「男」である、というのはもう定説なんだろうが、何もオッサンになることないじゃないかと思うのだけれど。そう、近いうちに「週刊ポスト・週刊現代的女性誌」が出てくるのかもしれない。
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