ティアラ展、日本舞踊、ロストロポーヴィッチ……一週間の記録

元凶?

 生きている間に「都市伝説」になれる人ってのも、そうそういるもんじゃありません。
 ご存知ですかみなさん、今年の花粉大量飛散の原因はなんと
華道家假屋崎省吾が都内各地でスギ花粉をばらまいているから」
 という噂が現在まことしやかに流れているそうな。
 あっははははは、バッカバカしいなあ、いいなあ! 
 先週なんかのスポーツ紙に載って知ったんだが……どことなくほんわかフェアリー・テールっぽい雰囲気すら漂って、最高だ。夜な夜な都内各所で花の粉をふりまく花の子ルンルン、じゃない花の子カーリー。飛び道具はほうきだろうか、それとも『メリー・ポピンズ』よろしく、傘だろうか……。
 うーんミュージカルとしてもいけるんじゃないか!? もちろんメイクはIKKO、スタイリングは植松晃士、振り付けは真島茂樹ね。完璧! 
 さて相変わらずくっだらないこと書いてますが、日曜日は自分のための一週間の記録を。今週はバタバタしてました。


月:中野翠さんが絶賛していた『ハイスクール白書』を観る。リース・ウィザースプーンが高校生で、先生がマシュー・ブロデリック。うーん懐かしい……『フェリスはある朝突然に』『トーチソング・トリロジー』など中学生の頃むさぼるようにビデオ観ていた頃の人気俳優だ。すっかりおっさんになりましたがそれは自分も同じこと。原題は『election』で生徒会選挙を舞台とした人間模様なんだが、いまいちノレなかったなあ。リース、あまりにもソツなくいろんなこと出来る女優さんですが、これからどうなるのでしょう。女優はちょっと破綻してるぐらいが好きなのだけれど。夜はドライブなんかしたりして。お台場ってはじめて車で行きました。
[rakuten:murauchi-dvd:10074603:detail]


火:東京大神宮へお参り。相変わらずいいおやしろだ。その後京橋で『ロストロポーヴィッチ 人生の祭典』試写。イッセー尾形昭和天皇を演じた『太陽』の監督、アレクサンドル・ソクーロフ監督によるドキュメント。クラシックファンなら見逃せない発言や映像がてんこ盛り。奥さんであるガリーナ・ヴィシネフスカヤと共に歩んだ人生に迫る。元ボリショイ劇場の名ソプラノで現在も後進の指導に当たっている彼女、その二人の音楽人生がどのようにクロスし、刺激を与え寄り添ってきたか、という視点で描かれる。ソ連という国で世界的な音楽家になりやがて亡命、世界中のセレブレティに愛され続けた彼のユニークなキャラクター(気取らないというか童子のようなイノセントがおんとし80歳にして枯れない!)がなんとも楽しく、見ていてニコニコしてしまう。
映画公式HP:http://www.sokurov.jp/ 4月公開


水:日本舞踊を10年ほど続けているが、そのご流儀のお浚い会のリハーサルがる。ちなみにこのリハ、伝統芸能の世界では「下浚い」といいます。人形町日本橋劇場にて。女優の宮本信子さんも本家の弟子で、長唄「松の緑」を女で踊る(元は男の踊り)。映画などでは三枚目のキャラだがやはり女優さん、お綺麗で典雅であった。本番は日曜日。


木:長塚圭史さんがキネマ旬報の別冊『acteur』でやってらっしゃる対談に同行、ゲストは古田新太さん。いやー面白いわ、この方の喋りというかユーモア、すっごいなあ。これについては記事になったときまたインフォします。
 渋谷・文化村にて「ティアラ展」を拝見。その詳しい感想はまた別途記すが、富の象徴としてのアクセサリーだけあって、本来の所有主から現在の持ち主に至る経緯がそれだけで歴史ドラマ。栄枯盛衰がどのティアラからも感じられ興味深い。グレース・ケリーのティアラなど、目の前20センチにあるものが、あの『裏窓』や『ダイヤルMを廻せ!』に出てきた人がかぶっていたのかと思うと、うーん……ちょっと興奮! ファンシーダイヤモンドをこれでもかとちりばめたもの、冗談みたいな紫水晶など芸術的な石自体の見事さ、そして巧緻の極みといった金銀、プラチナ細工の妙……宝飾芸術の両極が混然一体となった作品の数々、唸りました。


金:国立劇場舞踊公演「素踊りの会」に師匠が出演、そのお手伝い。各流儀家元、大幹部による華麗な共演。こういう会はいろんな一流舞踊家や邦楽家を間近に観察できるところに面白さがある。人間国宝を何人も眼前にする機会など滅多にあるものではない。そして自然身につける着物や持ち物もそれなりのものばかりで、つい観察してしまう。東京の人は渋好みで粋な柄・模様を選ぶし、西の人はやはり派手好みというか。あ、女優さんとしても活躍する尾上紫の兄、尾上青楓とすれ違う。男前だな、俳優さんの風情。
 尾上青楓。楽屋裏ではメガネに髪も下ろして現代風。


土:なーんにもない日。ぐうぐう寝てしまう。映画企画を考えつつ、うまくまとまらない。T社のHさんごめんなさい。早急にやります! 私が子供の頃にヒットした映画『コクーン』をビデオにて。初めてみるが……こんないい加減な映画だったなんて(笑)! ジェシカ・タンディやらドン・アメチー(この演技でアカデミー助演男優賞を受賞)などいい俳優がそろってるが、最後のラストは納得いかない。ドン・アメチーってルビッチの『天国は待ってくれる』に出てるんだよなあ……長くて素敵な映画人生だったのだね。
 ドン・アメチー



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