1週間の心辺食雑記

6/23公開『ラッキー・ユー』

 日曜日は毎週恒例、1週間の心辺食雑記。やるまでは分からなかったけれど、日々記録を検索ツールがついてるものに入れておくと便利ですねえ。「あのトム・カーガイが美味しいタイ料理屋どこだっけ?」とか「この映画見たのいつだっけ」というメモが瞬時に引き出せる。また「その瞬間に感じたこと」を記録しておくと、結構後々役立つもんです。夏休み前に先生が言ってたことって本当だったんだなーと22年後に実感しています。と、日曜版はそんな私的備忘録としてつけてるつもりなんだが、けっこうこの日を楽しみにしてるという声が多数(3通)聞こえてきてちょっと驚いてます。こんなんでよかったら、まあ読んでやってください。


A日:母を殺して頭部切断、持ち歩いて出頭。3歳の物心ついた子供を遺棄。別れたばかりの奥さんを胎児と共に殺し、海へ重石をつけて沈めた男。愛知では立てこもり男が発砲、巡査部長が殉死。恐怖時代だなあ……。大昔の「エログロナンセンス」時代じゃないけれど、これからどんどん「素人」が犯罪、また犯罪スレスレの性風俗社会において「玄人」とのボーダーを超えていく気がして、怖い。「猟奇」というものがその希少性を失い、性風俗がなんでもアリになってしまうかもしれない。いや、後者においてはネットにおいて、ほぼそうなっている。これから近い将来「治安維持法」みたいなものが復活してしまったらどうするんだろう。私たちは過去の教訓を活かせるんだろうか。なーんて考えてみた日。


B日:真面目なことを書いたから反動で芸能ネタを。渋谷の某パン屋にて「朝丘雪路・真由子」親娘と遭遇。うーん……自分自身でもよく分からないんだけど、この手の芸能人(特に母のほう)に会えると私は嬉しくって仕方ない。握手してもらっちゃったもの。「ファンなんです!」と意気揚々声をかけた白央、朝丘先生の「ンまぁ……」というはにかんだような声を聞けて満足至極でした。渋谷ではこの手の「こうばしい」芸能人に本当によく遭遇する。これまでも小川真由美、鰐淵晴子、美輪明宏というやたら顔のハッキリした方々に偶然お会いしている。うーん我ながら素晴らしい並び。分かってもらえない例えかもしれないが、私がこのスジの芸能人を愛でる喜びは「全国霊峰・秘宝行脚」のような気持ちに近い。


C日:チャン・ツィイーの新作『女帝』の試写。というか今週見た試写は某大手アニメ会社の新作と、『イン・ハー・シューズ』のカーティス・ハンソン監督の『ラッキー・ユー』(トップ画像参照)、この3本。どれも公開近くなったらまた書きますが、とくに『ラッキー・ユー』が楽しめた。エリック・バナドリュー・バリモアロバート・デュバルいずれも理想的な好演。と、どうでもいいのですが最近六本木のミッドタウン、それも33階という高層階で試写がよく行われる。ここに行くたび、平日の昼間から一定数が物見遊山してるのには驚いてしまう。国立新美術館とセットで行くんだろうなあ。年の頃はみんな私の父母と同じような感じで、「定年団塊」を間近に感じる私にとって数少ないポイントだ。


D日:神保町で打ち合わせが終わって、時計を見れば4時ちょっと。昼飯を食い逃して腹が減って仕方ない。「いもや」に入って天ぷら定食を注文、600円。えび、いか、きす、春菊、かぼちゃ。これにしじみの味噌汁とお新香がついてくる。そしてこの値段ならもう何も言うことない。集英社の友人は「いもやはとんかつが一番美味しいよ」と言っているが、まだいったことがない。また神保町にいこう。矢口書店で映画関係の本を買って帰宅。この週は画期的に自炊が多かった。


E日:講談社で来週の撮影の打ち合わせ。その後四谷のスペイン料理屋にてバイト。終わった後にしんみち通りのおでん屋の名店、「でん」のご主人サトウさんが遊びに来る。みんなで居酒屋「くうかんぼう」へ。酒豪がいっぱいで愉しい。


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