NHK教育のリアリズムに脱帽

これのリアル版が見れます

わたくし、人生で初めて「アワワワワワワ……」という擬音を口から発ししまいました。ああ、まさかここまで心底震え上がるようなことが起ころうとは……これが公営の底力なんですね、思い知らされました。
 土曜日深夜、1時過ぎからNHK教育でやっている「学校デジタルライブラリー」という番組をみなさんはご存知でしょうか。「中学校 社会 公民的分野」とかいうタイトルではじまり、「サンフランシスコ講和会議とは」だの「国家主権とは」など、そーいった学校資料用の短いクリップをまとめて放送するのですね。それを教師達はビデオ録画して、学校の教材で使ったりするのだそうです。
(余談ですが、こーいうのを録画する際、不注意な先公、失礼、先生方がイヤらしいビデオの上に重ねちゃったり、シールを貼って「理科」とか早く書いておけばいいものの面倒くさがってせずに、違うビデオを間違えて持っていったりして不祥事が起こっちゃうのでしょうね)
 ※最初にお断りしておきますが、今日はグロい話が嫌いな人は絶対これ以上読んではいけません。


 私は結構この番組が好きでよく見ているのですが……いやー甘かった。私はNHKのリアリズムというものをナメていました。問題の日のテーマは「中学校 理科 第2分野」。タイトルは「目の構造」。身構える間もなく流れるアナウンス、綺麗な声でその方はおっしゃいます。
 「動物の目を使って構造を見てみましょう」
はい次のシーン「ゴロン」……鎮座まします生々しい動物のリアルな目(単体)。1点を見つめる黒目、濁った白目、「くわい」の先っちょのように延びる白目に続く変な長細い物体……「ひぇええええええ!」夜中も遅いというのに叫んでしまいました白央、やっぱり本物の持つリアリティは恐ろしすぎます!

(いい加減なことは書けないと、同番組のHPをチェックしたら、その驚愕画像が載ってました……また見ちまったよチクショウ……涙。7月15日放送の「中学校理科第2分野」の「詳しい内容」をクリックすると見れます。見たくないか。でも載せちゃうもんねURL。http://www.nhk.or.jp/clip/200707.html

 さらに恐怖は続きます。「横に切り取って中を見てみましょう」シュッパーン! あっという間にお目目が横にスライサー。ここで私は冒頭の「アワワワワワワワ」という声にならない声を漏らしました。下も漏らしそうでしたが何とかおさえました。もし私が齢70のオッサン程度の括約筋しかなければ間違いなく失禁していたことでしょう。
中には水晶体があります。ピンセットで取り出してみましょう」そしてすぐさま実行。
 すでにこのビデオクリップはルイス・ブニュエルの「アンダルシアの犬」もキューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」も超越した高みに登り詰めています。その後網膜も取り出され、光に透かして血管の動きまで私は見せていただきました。というか、私もその昔中学生だったはずですが、ここまで溝口健二も真っ青のリアリズムで目の構造を叩き込まれたでしょうか。まったく記憶にありません。というか、あそこまで目の構造に詳しくなる必要があるんでしょうか。絶対ない。
 今どきの中学生、恐るべし。


○追記
笑っちゃうのだけれど……いや、笑っちゃいけない。以前NHKアナウンサーの登坂淳一さんのことをネタにしたら、検索語解析でその後ズーッと1位ないし2位をしめている、ということを書きました。それがねえ、いまだによーくやってくるんですよ。え、よくわからない? 例えばグーグルなどで「登坂淳一」と検索すると、その言葉が含まれるサイトが出るじゃないですか。そこに「白央篤司昭和系日記」とでると、それをクリックしますね。そーいう風に、何を検索語としてここに来たかが分かるんですね。毎日「登坂 NHK 白髪」みたいな言葉が検索語ランキング上位。いやあ……世の中で登坂さんの白髪を気にしている人は多いんだなあ。今日の「どんど晴れ」後のニュースでは更に白髪増えていたものね……一体何が起こっているのですか登坂さん、そろそろ世間の皆を楽にしてあげて! って余計なお世話も極まれリ、申し訳ありません。
(以前の登坂さんネタ参照 http://d.hatena.ne.jp/hakuouatsushi/20070602


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