「手打ちパスタ」+心辺雑記

私は雅子に共感。

 うどんや蕎麦に、生麺と乾麺があるように。パスタにも生パスタがあります。乾麺とはまったく違う歯ごたえ、食感、そして粉のストレートな旨味が味わえるのが、生パスタの醍醐味。なーんて書くと堅苦しいですね、ひとこと「小麦って……うまいんだなぁ!」とダイレクトなよろこびを感じられる――これがフレッシュ・パスタの素敵なところ。あと、うどんでもそうですが、ジャスト「歯ごたえ」がもたらしてくれる楽しさ、これもまた独得。噛むほどに口の中で弾むというか、もちもち・ぷるるん、シンプルに楽しい。最近、生パスタを積極的にメニューに入れるイタリアンが増えています。「難しいんだろうなあ、作るの。匠の技なんだろうなあ」と勝手に思ってましたが、シェフに聞くと「ううん。結構家でもできるもの、たくさんありますよ」とのこと。こっから、この企画がはじまりました。
 自宅でうどんを打ったり、「蕎麦打ちオヤジ」なる言葉があるほどに、「麺づくり」というのは、何故か日本男子の心を打ちます。パスタも同様、やり始めると、不思議に楽しい。不思議に、「もっとうまく打ってやる……」とひとり燃えるもの。その簡単なハウツーと、最初にトライしやすい何種類かのパスタ・レシピ、そして応用編として4つの料理例をまとめたページをつくりました。監修・協力は赤坂『ルスティカネラ』の小板谷光司シェフ。扉ページは、可愛らしい彼の愛娘さんと、パスタ作りのツーショットにしてみました。と、今日はすごくいい人っぽい口調でまとめてみました。ぜひぜひ、お手にとってご覧下さい。


○衝動買い
春の日は人を狂わせます。つい買ってしまった・飼ってしまった。それは、ベタ。闘魚です。気性の荒いことで有名なベタ。でも圧倒的に美しい。泳ぐごとに、ヒラヒラ、キラキラ。500円也。ボーっと眺めてしまう。呆ける、というほうが近い。なんにも頭の中考えてないのに、なんだかじんわり、楽しい。ただ、話しかける自分が嫌だ。「ただいまー」「いってきます」ベタ、聞いちゃいない。「寒かったろうに」「たんとお食べ」昔話調になる自分も嫌。いや、いや。といいながらエサをやる。ヒラヒラ、キラキラ。
 名前は、まだない。


○行状日記
 映画館の取材で高田馬場、新宿、渋谷と行脚。中空きの時間があったので、馬場から早稲田まで散歩してみる。暑いぐらいの陽気。若葉茂れる、といった風情に一瞬嬉しくなるが、久しぶりのキャンパスはビルが建ちまくり。母校全体から「いやぁー儲かってかなわんわ〜」という声が聞こえてくるかのよう。おりしも入学式であった。涙ぐんでいる母親がいる。
 演劇博物館にいって、「現代 能・狂言面作家展」を観る。歌右衛門展ものぞく。ふたつとも無料。早稲田、こういうところは偉いじゃないの。それから新宿に移動、最後の花見、と御苑に向かう人の群れがすさまじい。なんとなく『異邦人』を口ずさんでみる。渋谷の短館を取材、円山町から松見坂まで歩いて帰宅。さすがに疲れた。ぐうぐう自分がイビキをかいている……そんな音をかすかに聞きながら、眠る。グゥ。


○お知らせ
ブログランキングに登録。 どうか1日1クリック↓を。
http://blog.with2.net/link.php?198815
ご意見などはこちら→hakuoatsushi@yahoo.co.jp