完全に目がいってます

失礼を承知で書く。
最近はCMなどにも出演しているから
ご存知の人も増えているかもしれない。
この方、川井郁子さんというヴァイオリニストなんだが
いやー怖いのよ。普段はそうでもないんだが
ひとたび演奏が始まると……なんて言うんですか
レプリカント感というか、アンドロイド感というか、
おっそろしく無機質。おっそろしく無感情。


いや、演奏自体は大変感情豊かなんですよ。
(さりげなくフォロー)それなのに表情が…マネキンみたいに「生」の匂いが一切無い。
動く姿は遠隔操作されているかのよう。 人形がいきなり動き出したかのような
「見てはいけないものを見てしまった!!」的恐ろしさすら感じさせるほど。
楽家って普通は演奏のテンションが上がれば上がるほど
顔の表情や体の動きも豊かになって音楽に陶酔しそうなもんだが、この方は違う。
どんどん「無表情」になっていくの。どんどん目も口も強張っていく。
しなやかさナッシング。 まるですべての感情を音楽に吸い取られているかのよう。


ひょっとしてAVEXとかが巨額を投じて作った
「ヴァイオリニスタK‐IKUⅡ6000」とかいうほんまもんのロボット
なんじゃなかろうか。 あ、ひょっとしたら演奏よりも
無表情っぷりを見せるパフォーマーなのかも! 本当に失礼。
テレビ東京の「ミューズの楽譜」という番組(毎週日曜22:54〜)で
その素晴らしい演奏を拝聴できます。 どうぞ興味のある方はご覧下さい。