ハイビロウな話

オ・パフメも好き

ブロウじゃなくって、ビロウね。尾籠
お食事時の方は読まないで。


ってたいしたことじゃないんだが
公衆のトイレに入るとき、
満杯になってって空いた後
すぐ入るってのはやなもんだ。


「くっさ〜」とか
「こびりついてる〜涙」なーんて
悲しい経験一度ならず誰でもあるのではないか?
(話によるとさすがに女性トイレではそんなにないらしいが)


こないだスパイラルのトイレで
満杯のトイレを一人括約筋をキューっと閉めて
ウェイテイングしてたところ
ほどなく一つのドアが開いた。


話はいきなりそれるが
私はトイレから出てきた人の顔を 絶対見ない。
向こうだって 「いま出したて」な自分を見られたくないだろうし、
私だって「ひり出したて」な人を見るのなんか嫌だ。


そんなことはともかく
「臭ったらヤダなー」とか思いつつ
急いでトイレに入ったところ!


……立ち込めるオリエンタルウッディな香り。
な、何だッ! この芳香は!?
「トイレそのあとに」系の安っぽい
香りとは一線を画すこの爽やかな香りは!!


そう。さっきおひりだしになられた方の
香水の残り香なのですね。多分あれは
ブルガリ・プールオム。
ああ、こういう臭い消しって洒落てるなあなんて
思いつつ腰を落とせば
もともと香水って下水施設のない宮殿の
ババの臭いを誤魔化すために作られたもんだったんだと
思い出す私。in 青山スパイラル3Fトイレ。


狭い雪隠から想いは遠くベルサイユに広がる
9月の中旬でした。