表参道キャッチの極意

「明後日までにおしゃれスナップ、4Pで作ってくんない!!?」
恩義ある編集さんから泣きそうな声で電話が。
いい声で鳴くじゃねえか。(下品)はい、やりましたとも。
街のおしゃれさんに声かけて雑誌のスナップ
出てくださーいとお願いするのがこの定番ページの最大のヤマ。
ええ、わたくし依頼は断りません。(ほんとか)
秋晴れの空の下久々に表参道やら銀座やら。


いやあ5年ぶりにやりましたが
「キャッチの法則」思い出しました。コツがあるのですよ。
その昔、最高5時間で68人捕まえたこともある
ハクオーその奥義を今日のネタに。そんなたいしたもんじゃあない。


1:声かけは正面から
後ろから声かけて振り向いてくれる可能性は限りなくゼロに近いですね。
さらに女の子がチラ見するときの嫌悪の表情たるや
ザラキ」ぐらいの勢いで声かけたほうもダメージくらいます。
やるなら楽しくやりたいもの。


2:いつも笑顔で
当たり前のようですがキャッチってガン無視の嵐。
「本当にイヤ」みたいな表情で逃げられたりするとこっちもヘコむもの。
いつしか暗―い表情になって「そりゃこんな顔で話し掛けられたらャだよね」っちゅう
顔になりがちです。そんなんじゃツキも何もかも逃げようというもの。
背筋伸ばしてキープスマイリング。誰だ俺は。


3:声かける前に「カッ!」と目を合わせる
そして笑顔を保ちつつ、対象物の目を見据えます。
まず目力で相手をひるませるのです。
その一瞬の間で引き受けてくれるかダメかほぼわかるというもの。
「えっ、何…!?」みたいな表情の子はたいていやってくれますね。
「なんなのよっ!」というコワモテならまずダメ。時間の無駄ですので声はかけません。
まあいきなりガンつけられた女の子達もかなり不快感でしょうね、
ごめんなさい仕事なのよ許して。


4:女同士は無理
2〜3人のパーティに声かけたときのアクションは本当に微妙です。
「声かけられてるのって…ホントは○○なんだろうな」という
無言の探りあいが瞬時にしてスタートです。
(黙ってニヤニヤ…)「どうするぅ…?」「エツコやんなよ」
「アタシはいいよミカやりたいの」「そんなことないよ」「……」
(黙ってるのが必ず1人はいる)「やればいいじゃん…」
そしてどんどん時間は経っていきます。結局発せられる言葉は
「いいですぅやっぱ…あはははは(謎の笑い)」(F.O.)
確かにこっちも使うのは1人なわけで、
掲載誌を見たら友情に亀裂が入るのは必至です。
無駄なバトルを起こさないためにも女同士の声かけはタブー、時間の無駄です。
どうでもいいですが私の思いつく女の名前って相当古いですね。


なーんて自分で書いてても「たいしたことねえな」と思ってきたのでここまで。
日焼けした頬がヒリヒリ痛い10月21日。