木戸銭は帰ってくる in UK

「全然こんなんじゃ燃えないよ!」
よっぽど怒りに燃えたのでしょうね原告側は。
まあ昨日のネットニュースの
ヘッドライン見てたまげましたよハクオー。
あるイギリス人がポルノ買ったはいいけれど
「露骨さが足りない」と怒り心頭
業者を訴え見事勝訴したというお話が。
はあ。事実は小説より奇なり。
訴えた人が「女」だというのがまたいいですねえさすが女王陛下の国。
無敵艦隊も真っ青の強さ! VIVAイギリスウーマン!!


ってふざけてる場合じゃないですね、
あちらは成人指定だの何歳未満はダメだの
「こういう描写アリ」だの細かく分けて販売されるようだから
こういう訴えも通りやすいのだろうが
私は感慨を持ったのは別の部分だ。
表示が細分化されたポルノが、
最も中身の(ある程度の)クオリティを「保証」でき、
また買い手が納得がいかなかった場合の「補償」まで
可能な媒体であるなんてなんという皮肉だろう!
そのことが印象的だった。


現在世に溢れる小説や映画のコピーには
「○○の決定版!」「必ず泣ける感動作!」
「お役立ち情報満載!」という言葉でいっぱい。おなかいっぱい。
その中でホントにある程度の感動を
保証してくれるモノって一体どのくらいあるというのか。


「ちっとも書いてあること役に立たなかったわよ!」
「こんなんで泣けるヤツいるか! 300人にアンケート取ったけど
27人しか泣いてなかったぜ! 不当表示だーー!」
英国でそんな訴えが出る日も遠くないのではないだろうか。
その判決が、私は知りたい。


●ポルノでも不当表示はダメ=露骨さ足りず、業者に罰金−英

 【ロンドン31日時事】成人向けのポルノビデオを通信販売した業者が、客から「露骨さが足りない」と訴えられ、不当表示で罰金4000ポンド(約80万円)を科される事件が英国であった。問題のポルノは、映画・ビデオの一般向けやR指定、成人向けなどを決める同国映画委員会の指示で、一部が削除されていたにもかかわらず、業者はカタログやパッケージに削除された部分を表示して販売。2004年7月に3本のビデオを購入した女性の客が不当表示だとして訴えた。 
時事通信) - 11月1日7時1分更新