謹賀新年・週刊誌読み比べ「文春&新潮」

迎春!

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
はい、予告より1日早く書き初めブログ、
飲み続けるのも3日が限度でした。ヘタレです。
お正月は今のところ本やらビデオやら観続けて心の栄養補給に
勤しんでおりますが、私の個人的な年末年始の楽しみの一つに
週刊誌の合併号読み比べというのがあります。
その中から気になった記事を以下まとめてザッピング。


週刊文春

かねてより思ってましたが……週刊文春のメイン読者って
いったい幾つぐらいで男性・女性どちらが多いのでしょう。
うーん、根本的に芸能界や世の中の流行りものを
管理職以上の男世代がまとめてチェックする、というのが
基本的スタンスなんでしょうか、この雑誌。
それほどにミーハーな記事が多い中
片山さつきvs中村うさぎ縦横無尽に語りまくった
『独占オンナの90分』」という記事がまさに(そういう視点からいえば)出色。
私がこの雑誌を読むたびにいつも思うことは、
「世のおじさんたちは『女が何を考えているか』ということを
知りたくてたまらないのだな」、ということだ。
まさにその欲求を満たす好企画といえるだろう。はい、ちょっと嫌味。


しかしながら対談内容としてはかなり実のあるものだったと思う。
ちょっと分かりにくい例えかもしれないが
「二人の『赤』がしっかり入った対談記」だと思った。
「赤を入れる」というのは編集用語で上がってきた誌面原稿に
筆者なり対談者がチェックを入れることをさすが、
文筆・書類の世界で生きてきた二人の女の言葉や考えが
よりよく表され、補筆された内容のある文面だったと思う。
どういう意識で立候補し選挙活動したか、
「女性雇用機会均等法」という制度とともに
中村氏なら女性コピーライターとして、
片山氏なら女性官僚としてどのように働いてきたのか
(二人とも女であることを否応なく意識させられながら、
つまるところ「女」でなく「自分」として働き抜く、という
スタンスが早くから冷静に見極められていて読み心地いいこと!)
「ファッション」というスタンスから見る経済活性論、比較文化論など
すべてとても分かりやすく、軽薄なだけのものにならない良い対談だったと思う。


と、いきなり長くなったが最後に1つ。
そしてP.251からの特集「2006年期待の美人たち」に登場した
松井冬子さんという日本画家の方がいやーウツクシイ。
この人絶対今年今年いろいろ出てくるしょうね。
素人のレベルを遥かに超えている美女。「日本画家」というところが
世の決定権を持つオヤジたちの琴線ビンビン鳴らすことでしょう。
古くは中村紘子、森下容子のような美女文化人系譜に
入ること間違いなし。今この世界の代表美女・ヴァイオリニスト「川井郁子」を
軽々と抜いてそうな気配、見逃せません。


週刊新潮

なんといってもゴシップ雀的観点から言えば
旧宮家の人々」が白眉ですね。この雑誌は取材ネタに対して
それほど嫌味やツッコミをいれないので程々上品に読めるのだが、
(某宗教団体に対しては別ね)それがかえってこの記事では功を奏した。
「いろんな人がいるもんだ」という取材スタンスに終始してるので、
今でも旧宮家ということを意識しすぎている人々が、より滑稽に、あざとい
生き物として浮き彫りになった。


この記事を読んでみると、いかに「宮家復活」を唱えて
女性天皇反対を叫ぶ人々が愚かしいことか見えてくるのではないだろうか。
臣籍降下」は昭和22年10月14日だから、今年で59年前、
その歳月の長さを改めて感じさせる記事だった。
いやー人それぞれ人生いろいろ。宮家だっていーろいろ咲き乱れるの♪(千代子)。
乾物屋を開いて倒産、あげくの果てに新興宗教の教祖になった宮様、
ブラジルへ移住し、日系2世の女性と結婚、子供は日本語しゃべれない宮様、
妻が不倫しちゃって家出、あろうことか「ホモ」呼ばわりされた宮様などなど、
流転の人生は数限りない。明治天皇の玄孫にして元宮家の女性など
「今では『ダイクマ』で焼酎の『大五郎』なども飲みます」とまで話す話す!
いやーすんごいですね、どの人生も一篇の映画になりそう。
上げ膳据え膳で生きてきたのに、いきなり世に放り出され
苦労して生きてこられたのに、今また「はいアンタ宮家ね」と
引き戻されるとしたら……それを望む元宮様はいったい何人いるのだろう。


と、また長くなりましたが最後にP.175のトピックスから。
みなさんはAPAホテルの名物女社長をご存知だろうか。



派手な服ににっこりスマイルで必ず自社ビルの上に
自身の巨大写真をのっける名物社長だ。赤坂見附にあるビルの広告で
ご存知の方も多いかもしれない。いや、すごいですよ。
私は興味本位で金沢のAPAホテルに泊まったことありますが
フロントで驚愕! 前面にそれは大きな彼女の顔写真が。
なんていうか……「御真影」っちゅうか……「金正日」的感覚というか。笑
いや、べつにこの会社共産的でもなんでもないでしょうが
(似てる感覚でいえば今は亡き『鈴木その子』的感覚だろう)。
このかたあの「幕張プリンスホテル」を買収したとか。
あの巨大ホテルに彼女のご尊顔がベットリ貼られる日が近いのか……。
なんだか不思議な感慨が胸をよぎった三が日の終わり。

明日は週刊朝日サンデー毎日をお届けします。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願い致します。



●今日の一食「長岡・『魚伊』のおせち」


さてさんざん騒いでいたおせちですが
大変美味しくいただきました。
全体的に甘い味付けで塩分控えめ、
特にお煮しめがしっかりした甘味なのに
下品にならず、飾り包丁の美しさも正月に華やぎを
添えてくれました。しかし1万円を元旦に食べ尽くしてしまい
結構な贅沢を貧乏ライターの分際でしてしまいました。
酔うしかねえなこりゃ。


魚伊
新潟県長岡市中島3-11-5 0258-36-8945


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