ある日、試写会にて

作詞家としても彼は天才

 先日、とある試写会で「永六輔」さんがおわした。その瞬間「せき声のどに浅田飴!」というフレーズが心中に浮かび、コマーシャリズムインプリンティングのすごさを痛感する。今初めてこのフレーズを文章化してみたが、「せき声」ってどんな声だ。「元・フジテレビアナウンサーだった娘の永麻里さんは一体今何をしてらっしゃるのですか」と本当に問いたかったが、やめた。スパイシーな感じの風貌で、結構好きなアナウンサーだった。
 そんなことを考えていたら、たたみかけるように「おすぎ」さんが飛び込んできた。フェンディの大きな紙袋をたずさえて入ってきた瞬間、香水がフワーッと匂った。ピチッとした白いTシャツに、ドルチェ&ガッバーナみたいなジーンズをはいてらっしゃった。私はなぜか、タモリがかつて彼を評していった「日本で一番(黙っていれば)軍服の似合う男」というフレーズが頭に浮かんでいた。言ったら鬼教官のごとく叱咤されるだろうか。とりあえず、頭の中で着せてみた。私はなぜか「ああ……お願いだからここで水野晴郎先生にシメに入ってきて頂きたい……」と切望していたが、さすがにそれは叶わなかった。
 こんなくだらないことはすぐ思い出せるのに、その日何を観たのか思い出せない金曜日。


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