1週間の心辺食雑記

ビッチ

 こんにちは、大原麗子さんのあだ名が「ビッチ」だったと知って驚いている白央篤司です。
 いいえ、あの英語の「bitch」とはまったく関係なく、小柄な大原さんをからかった「チビ」をひっくり返して出来た言葉だそうですが……誰も意味知らなかったんでしょうか。(出典は鴨下信一さんの著書『テレビで気になる女たち』1985 講談社より)
 野獣会には英語できる方いらっしゃらなかったようです。外人が聞いたら驚いたでしょうにね。
 あだ名つながりで思い出すのが黒柳徹子さん。最近ではすっかり「トットちゃん」ですが、古いテレビ仲間からは「チャック」と呼ばれていたよう。あまりにお話好きが高じ、うるさいもんだから「ちょっと口をつぐんでいなさい」という意味でチャックなんだとか。口にチャック、などというのも懐かしき昭和の言だ。
 と、唐突に本題。日曜日は今週の記録を自分のために。

○今週のものごと


 とある雑誌の企画で、板橋区の商店街を歩く。5つもの商店街を歩きに歩いたのだけれど……うーん板橋区、凄いところですねえ! なんだか私は胸が熱くなって、ちょっとジーンとしてしまった。冗談じゃなく、私が小さい頃、そう、幼稚園ぐらいの思い出の町並みがそこかしこに残っている。特に下赤塚の赤塚銀座商店で、その感を強くした。「ほねつぎ」と大きく書かれた看板、柔道の教室、金魚を売っている瀬戸物屋さん、幼稚園の庭の真ん中には大きな桜の木……。大きな建物が視界に入ってこない町の景色を久しぶりに見たなあ。
そうそう、東上線都営三田線って一部板橋区でリンクしているんですね。なんだか違う方向を走ってるように勝手に思っていた。
 志村銀座商店街というところのおもちゃ屋さんにて発見。懐かしいなあ! 起き上がりこぼし……ってな名前だっただろうか、コロンコロン鳴って起き上がる人形。小さい頃内うちにもあったが、まだ売ってるんですねえ。トリビアだが、藤子・F・不二雄さんはこの人形を見ていてドラえもんを思いついたそうだ。


○今週の食

 埼玉県は入間市にある郷土料理「ともん」にて、編集・ナカガワさんとカメラマン・カトウさんと会食。春の山菜料理企画をやったときの打ち上げだ。今でも山に行くと色々な山菜が取れるようで、おひたしや酢の物、和え物など沢山頂く。中でもニセアカシアの和え物が独得の芳香が感じられ、花霞のように清々しい。鮎や沢ガニ、ドジョウといった川の幸にも舌鼓。人生で初めて食べたが、稚鮎の踊り食いなるものを頂く。うーん……これは味どうこうというより、趣向を楽しみ、初物の精を頂く、気付けのようなものじゃなかろうか。珍しい体験をさせていただいた。
 直前までビチビチ跳ね回っていた鮎……。


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