毛根を痛めつづける人たち
その昔、白央家でミョーにウケたCMソングがあった。ソウルフルな男の声で
「♪泣かないで〜」
と、いきなりはじまり、何かと思うと
「枝毛ェ〜♪」と続く。
「泣かないで枝毛」という歌詞のインパクト、それを思いっきり真面目にやっている感じ、すごかった。サンスターの「VO5」のコマーシャルだったが、母・フジエがそれを見ながら「この歌、なんか好きなのよねえ……」と、呟いた。普段は朴訥な父・カズヒサも「……面白いよね」と続ける。ちっ、父の笑いの琴線までかき鳴らしていたとは……すごいぞ枝毛。
ウチの「一家団結」は、随分お間抜けなポイントであるものだ、とヘンな感慨に陥ったのを思い出す。
前置きが長くなった。何が言いたいかというと、私はある種の芸能人を見るたび、このフレーズが今でも脳裏によみがえってくる。思わず「泣かないで〜枝毛〜♪」と口ずさんでしまう。枝毛どころか毛根が悲鳴を上げているであろう、その方々を見るたびに!
その筆頭に挙げたいのがまず「春風亭小朝」。金髪になさって、かれこれ何十年だろう。そして、なんで金髪なんだろう。先ごろの泰葉との離婚騒動で一挙に露出が増えたせいで、私なぞ小朝を見るたび何回枝毛ソングを歌ってしまったか……迷惑この上ない。
そして中村メイコも金髪界の重鎮だ。「金髪キャリア」的にはこっちのほうが上だろう。ひょっとすると、この人の場合元々総白髪の可能性があるので、「脱色」ではなくて「毛染め」かもしれない。ヘアダイじゃなく、カラーリングね。
グンと知名度は落ちるが、パティシエの辻口博啓もハードな金髪愛好家。本当に余計なお世話だが、料理人で金髪って……もし調理中に毛落としたら見つけにくいだろうな。
ひとまず、この3人が「プラチナ・ブロンド界」での短髪度ナンバーワンである。金髪短髪三強。つまりヘアダイの頻度が最も多い三人。枝毛も泣く気力すら残ってないでしょう。
これに続くのが作家・家田荘子とロンドンブーツの亮。なんでセットにしているかというと、家田が「ロンドンハーツ」に出演した際「痛いのよねー、地肌」「わかりますわー」と互いに金髪の苦労を語り合っていたため。だからいらぬ苦労なんだってば……。
この人たちってどうなんでしょうね。もはや「金髪にあらずんば己にあらず」というアイディンティティになっちゃってるんでしょうか。とある女優さんが「何があっても絶対にマスカラだけは手放さない。これがないと『自分』になれない」と仰っていたが、そんな感じなのかもしれない。ま、ただ「芸能類・頭部脱色科・金髪擬態属」のみなさんを一同に集めてみたかっただけです。
○金髪擬態属のみなさん
「つかみ」は必ず「美空ひばりのモノマネ」
○お知らせ
ブログランキングに登録。 どうか1日1クリック↓を。
http://blog.with2.net/link.php?198815
ご意見などはこちら→hakuo-a@hotmail.co.jp